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嵯峨御流では、全国各地のそれぞれの地域の宝である「守り伝えたい原風景・取り戻したい心象風景」を「景色いけ」といういけばな作品で表現することにより、自然景観の保全を訴えております。
今ここに、わたくしたち華道家は、自然との共生を提唱しながら、大自然の原風景や水と人々との生活によって生み出される素晴らしい景観を、全国の嵯峨御流門人及び、この趣旨に賛同してくださる多くの方々とともに、この美しい日本を未来に守り伝えていくことを宣言いたします。
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「神々」の宿る神聖な地。- その神秘な景観を表現。 |
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嵯峨御流には「景色いけ」といわれるいけ方があります。生命の根源である水を系統的にとらえ、その流れに沿った姿を表現し自然の織りなす景観をいけ表すもので、「深山の景」、「森林の景」、「野辺の景」、「池水の景」、「沼沢の景」、「河川の景」、「海浜の景」の「七景」があります。すなわち深山に発生した水は森林を育て、野辺を潤し、池水や沼沢に蓄えられて新しい生命を誕生させ、河川を流れて大海に注ぐ。そして大海に注がれた水はまた雲となり、雨となって再び深山の源流に戻ります。
この「七景」を守ることは日本の美を守ることであり、水の流れによって支えられた循環する自然環境を守ることでもあります。持続的な生命観とその生命を育む環境を巧みに表現する「景色いけ」こそ、嵯峨御流が誇る固有の挿花法です。 |
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- 静寂なる幻想の地 -
木々と空が映し出されて、天と地の融和のとれた湖面の景観を表現。 |
-人と動植物が共生する里地-
春や秋に千草咲き乱れる小川の長閑な景観を表現。 |
- 生命を支える
水を満々とたたえる -
人為と自然が調和した景観を表現。 |
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- 水が淀み、
複雑な植生がみられる池 -
木々と空が映し出されて、天と地の融和のとれた湖面の景観を表現。 |
- 山と海を結ぶ生命の道 -
豊かな水をたたえて流れる川と四季折々の川辺の景観を表現。 |
-水の流れの終着再生の地-
白砂青松と、遙か水平線へと続く神聖な海原の景観を表現。 |
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