10月28日。嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学の学園祭で、華道授業履修生による学生華道展が開催されました。
学校法人大覚寺学園 嵯峨美術大学の学園祭「学友祭」において、授業として華道を履修している、1回生から4回生までの100名余りの学生による「学生華道展」が大学構内の第六演習室で開催されました。あいにく台風接近により、本来2日間予定されていた学園祭が10月28日の1日だけの展示になってしまいましたが、初日に華展を拝見することができました。
個人作品に加えて、嵯峨御流独特の景色いけや、大作も展示されて、メリハリのあるステキな会場構成、また、どの作品も丁寧にいけられており、思わず足を止めて見入るものばかりでした。
この大学の華道の授業は、半年ずつレベルⅠからレベルⅧまで段階を経て指導が行われており、二年間履修すると師範、四年間履修すると、華道正教授の資格を取得することもできるのです。
華展を拝見して、学生さんが力をあわせて会場レイアウトやいけこみを頑張ったことがヒシヒシと伝わりました。また、6クラスの9名の華道講師の先生方全員が会場にスタンバイしてくださっており、学生のフォローやお客様への対応なども影に回ってご指導下さっていることに感動致しました。
職員の方や、教授、ご父兄の皆さまなど多数のお客様に見ていただき、お花も学生の笑顔も一際輝いて見えました。いけばなの楽しさと、花の文化の深さを、若い方々がどんどん吸収される姿に接するのは、本当に嬉しく心強い限りです。