いけばな嵯峨御流

10月3日。JICA研修

10月3日、JICA研修で、5名の方々が我が家へおみえになり、華道と茶道の講義およびワークショップを致しました。

釧路国際ウェットランドセンターが、約1ヶ月半のJICA研修を受け入れておられ、15年ほど前から京都では毎年 我が家で華道と茶道の体験をしていただいています。

今年は、エコツーリズムに携わっておられる、各国国家公務員及び地方公務員の方々の中からパプアニューギニア、バヌアツ、ベトナム、ガボンの4ヶ国から5名の方々がおみえになりました。研修内容は、「伝統技術と、エコツアープログラム」。

研修の概要は、日本の自然・文化資源の保全とその持続的利用を可能にするツールとして、地域住民の参画によるエコツーリズムを導入するための施策を学ぶことを目的として、地域住民を巻き込んだ持続的開発ツールとしてのエコツーリズムの手法、理念、技術の移転を図るというもの。

私は、地域の宝であるその国の風景を守るためには、自然の風景を美しくいけて、人々に関心を持ってもらう事が、ひいては自然環境保全につながるという話を致しました。デモンストレーションでは、嵯峨御流の「景色いけ」を見ていただきました。

「景色いけ」は、嵯峨天皇の自然観と、空海の曼荼羅の思想をいけばなの型で表現した嵯峨御流独特のものです。生命の源である水の流れの連続性により風景が生まれる、というもので、山から海までの、どこにでもある自然の風景を、7つに分けていけ表します。皆様には、お国の景色を思いながらご覧いただきました。

ワークショップでは、ススキ・鶏頭・コスモス・リンドウ・ひかげのかずらを用いて、野辺の景色をいけて頂きました。全員が全く違う風景作品となり、それらの違いをお互いに話ししながら、大いに盛り上がりました。

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