10月8日。いけばなインターナショナル名古屋支部創立50周年記念式典において、デモンストレーションをさせて頂きました。
今年は、「愛知トリエンナーレ」や、「第31回国民文化祭・愛知2016」の開催など、愛知は活気あふれる年に、I.I.名古屋支部も50年を迎えられるという事は大変意義深いと思います。記念式典のテーマ『幸せは必ずやってくる』これは、愛知の県花カキツバタの花言葉なのですね。
わたくしのデモンストレーションは、まず「花衣桁」。言祝ぎの意をこめて、松尽くしにしました。黒松、赤松、蛇の目松、寿松。花は、「四君子」の徳を表す蘭と菊、「長春」の意味があります。花器のうち、舟花器は、蓬莱山に向かう出船の姿に用いて。銅器の亀を飾り、吉祥文様をちりばめた打掛の着物を見立てた作品としました。
次に、十二律管には、椿と七竃に鶏頭を配して華やかに。
最後は
愛知の花、カキツバタを、八橋に見立てた花器に生けました。カキツバタは、普通は4月末頃~6月頃に咲くものですが、本日は四季咲きのカキツバタを用意して沼沢の景色いけに生けました。『伊勢物語』で有名な八橋の風景は、愛知の人にはもちろんの事、日本の宝です。カキツバタ伝説と共に人々に愛される風景として、これからもずっと大切に守られていく事でしょう。
今日のデモンストレーションには、嵯峨御流中部地区連絡協議会の皆様をはじめ、大勢の方がご参加くださり、会場は会員、ゲストをあわせて250名余りの方で、大盛会でした。
支部長滝リンダ様、第一副支部長稲本峯月様のご挨拶から、役員の方々が、一年以上この会の為に多くの時間を費やし、全力でご尽力なさった事が伝わって、胸が熱くなりました。
<Friendship through flowers>I.I.のモットーが、本日お集まりの皆様の心に響いた、素晴らしい会でした。