9月17日。龍村平蔵社長様とのトークショー
高島屋大阪店7階催場での、龍村織物と嵯峨御流のコラボレーション。豪華な錦の織物や復元された貴重な古代裂名物裂には、一つ一つにストーリーがあります。
さて、9月17日には、四代平蔵社長襲名10周年記念特別企画として、龍村平蔵社長様との約45分間のトークショーが行われました。その中で、20分間デモンストレーションをさせて頂きました。私は、心からの祝意を込めて、文人華「鳳瑞平安」をいけました。この題意は、君子が出現するとき、鳳凰が現れ、梧桐に棲み、竹の実を食べ、醴泉の水を飲むという中国の故事によるものです。鳳凰が棲むという桐、「平安」の異名を持つ竹、そして薔薇の花を添えました。薔薇の異名は「長春」、繁栄が長く続くとの意をこめて。色は、君子の色である黄色を選びました。竹は、金明孟宗竹のイメージで作られた「竹庭錦」に因み、金明竹を使いました。
もう一作は、名物裂「大鶏頭金蘭」に因み、手付き籠花器に、葉鶏頭、鶏頭、薄。
いけ上がった作品を見て頂きながらの、平蔵社長様とのトークショーでは、とっても大勢のお客様がお見えになられ、ご用意の椅子はすぐに満席となり、沢山の方々が立ってご覧頂く事になりました。社長様から大鶏頭金蘭の解説などを伺えて、時間はあっという間に過ぎ、皆様からは、もっともっと、社長様のお話を伺いたかったとの声しきりでした。
龍村織物HPにも掲載されています。