コラボレーションの素晴らしさ。 「『龍村美術織物×いけばな嵯峨御流』斐成會」
9月1日。門跡猊下、内局様とご一緒に「『龍村美術織物×いけばな嵯峨御流』斐成會」に伺いました。
嵯峨御流とのコラボレーションイベントの第一弾として、「ザ・リッツカールトン京都」地下二階TAKANEにて開催されている展示会です。
会場入口で、4代目社長の龍村平蔵様がお出迎えくださり、門跡猊下とご挨拶を交わされたあと、社長のご説明で作品を拝見しました。
龍村織物の作品の文様には、一つ一つに深い歴史と意味があり、それらを忠実に再現して未来に継承していく確かな技術と、もう一方で時代に合う織物を次々と生み出される社長のクリエイティブな発想に、龍村織物の温故知新のスピリッツを感じました。
会場ホワイエのお迎えの作品は、龍村さんの、琳派の蝶の柄の帯。いけばなは、景色いけ野辺の景・色づきはじめた楓が峰々を彩る風景をイメージしたような五管筒・祝意を込めた松に紅白の胡蝶蘭を配した荘厳華。いずれも格を重んじたいけばなは、会のプロローグにふさわさしいと感じました。
メイン会場は絢爛豪華で、格調高い帯の素晴らしさを、孟宗金明竹をいけた御所車がより一層引き立てて、会場は王朝文化の気配漂う空間となっていました。金明孟宗竹はいけばな花材としてはなかなか入手しにくい珍しい竹なのですが、この度の平蔵社長襲名10周年記念作品「竹庭錦」は、金明孟宗竹にインスパイアされておつくりになられたもの、という事を伺って、今回挿花を担当された嵯峨御流京都地区連絡協議会と大覚寺御用達の花屋さんが一生懸命に探されたものなのです。
会期は9月2日 10時から17時までです。
イベントの詳細はこちらのURLをご覧ください。https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_5837/
多くの方のご来場を心よりお待ち申し上げております。