いけばな嵯峨御流

龍村平蔵様と金明孟宗竹

「伝統織物『龍村』×いけばな『嵯峨御流』コラボレーション」

伝統織物「龍村美術織物」の四代龍村平藏様が7月に大覚寺にお見えになり、私もお目にかかって、寺内をご案内させていただきました。

今回の髙島屋展示会で新作発表される「竹庭錦」は、金明孟宗竹(キンメイモウソウチク)を見てインスパイアされたそうです。金明孟宗竹は、節に交互に輝くような黄金色の模様が入るとても美しい竹です。いけばなでは、稈の細い金明竹は良く使いますが、貴重な金明孟宗竹はめったに使う機会がありません。その神秘的でパワフルな竹が、金銀をふんだんに使われた織物で表現され「竹庭錦」の作品が誕生したとのこと。

 

またその折に色々な興味深いお話を伺う事が出来ました。たとえば、平藏様が金明竹に出会われたのは、京都 八幡市の松花堂庭園。松花堂庭園には「吉兆」がお店を出しておられますが、松花堂と吉兆は御縁がおありだとか。そもそも、この松花堂庭園は、「寛永の三筆」の一人として名高い松花堂昭乗の住まいが今も残っているところ。松花堂昭乗は、当時農家の種入れとして使っていた器を元にして、自分の絵具箱や煙草盆になる四角い箱に十文字の升目をいれた器を作り愛用されていたとのこと。その器を「吉兆」創始者の湯木貞一氏がお弁当の器として見立てられ、「松花堂弁当」と命名されたのが、現在ポピュラーになっている松花堂弁当の始まりなのだそうです。

コラボレーション企画は、9月からいよいよスタートします。

 

第一弾は、9月1日・2日の両日、京都の「ザ・リッツ・カールトン京都 TAKANEの間」

(午前10時から午後5時まで)

いけばなは、御所車になんと!!本物の金明竹を使っていけられます。

フォワイエのいけばなも併せてぜひご覧くださいませ。

いけばなは嵯峨御流京都地区連絡協議会が担当されます。

 

第二弾は、髙島屋の4店舗(横浜、大阪、京都、日本橋)

詳しい日程は、こちらから。https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_5837/

ブログのポスターも併せてご覧くださいませ。

こちらの髙島屋4店舗では、「竹庭錦」作品が展示されます。

 

すべて入場無料ですので、ぜひ伝統織物と雅ないけばなの綾なす世界をご覧いただきたいと思います。

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