いけばな嵯峨御流

7月7日、有楽町・日本外国人記者クラブに於いて、「カルチャーイブニング大覚寺」が開催され、催しの中で、嵯峨御流のお花をご紹介させていただきました。

午後7時から、約二時間にわたり、大覚寺の歴史や文化をご紹介する催し「カルチャーイブニング大覚寺」が行われ、約100名の会員の方がお集まりになられました。

会場には、御所車に七夕の趣向で、葉付きの竹を中心に立て、季節の花々をいけてお迎え花としました。

まず、草津栄晋総務部長が、大覚寺の歴史や伝統、写経の根本道場であることや、平成30年に勅封般若心経戊戌開封法会を迎えることなどを話され、宴は京都市の条例にならい、日本酒での乾杯で始まりました。司会の軽妙なトークで進む中、写経体験が始まりました。会員の中から外国人の方お二人と、日本人の方、合わせて三名の方が、塗香などの作法も習われ、写経の手ほどきを受けられました。気持ちが良い、爽やかな風が吹いたような感覚、などの感想を述べられたあと、各自が願い事を書く欄に、はからずも三名全員が地球の平和を願うと書かれたことに、感動致しました。会場の皆様も写経に興味がわいてこられたご様子でした。

私は、いけばな嵯峨御流の紹介に続き、景色いけをデモンストレーションでご披露しました。事前に外国人特派員協会会長のMr.Langan氏のお国であるイギリスの守り残したい風景をお聞きしていましたので、「テムズ川の風景」をいけました。ロンドンの方にとって、コッツウェルズに源を発するテムズ川の風景は、象徴的な心象風景なのですね。日本の河川と趣が違い、流れを感じさせないくらいゆったりした水面に、川岸の林が映り込むようなイメージでいけてみました。

嵯峨御流の景色いけでは、山から海まで連綿と続く水の流れを軸として、人と自然の関わりあいにより生まれる風景を、7つの景色でいけ表しています。命の根源である水の流れの連続性により、すべての景が存在するように、すべての命は繋がって存在するという宗教観と、命の大切さと世界平和への願いを花で表すこと、それが、嵯峨天皇様の御心であり、今に至るまでずっとその精神を継承しているのが、嵯峨御流なのです。

最後は、チュートリアルのお二人も出演なさり、大覚寺カフェ2年目の抱負などをお話しになりました。

宴は終始楽しく和やかで、時に大爆笑もあり、時が経つのを忘れる、ステキなCulture Eveningとなりました。

http://a.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160707/sum_TokyoSports_563226.html

http://news.yoshimoto.co.jp/2016/07/entry52595.php

 

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