大覚寺第六十世門跡片山宥雄猊下の追悼法会
7月3日、大覚寺第六十世門跡片山宥雄大僧正猊下の追悼法会が、大覚寺心経前殿に於いて行われました。片山猊下御自坊の明王院・寒水寺の御住職様や檀信徒の方々はじめ、真言宗各派御重役、真言宗大覚寺派寺院、嵯峨御流華道家、大覚寺職員などにより11時から黒沢全紹門跡猊下お導師の元、法要が行われました。法要が終わり、服部精村執行長・耆宿の江頭弘勝僧正様に続いて、私も嵯峨御流を代表してご挨拶申し上げました。片山大僧正猊下の思い出は語り尽せないほど多くありますが、8年に渡る門跡のご重責の後、ご退山なさる日のお姿を忘れることができません。大覚寺玄関門でお見送りの為に長い列を作ってお待ちしていた職員の方々や私ども華道の関係者一同は、寂しさに心が詰まる思いでございましたが、門をくぐる直前にこちらを振り返られ、さっと手に持たれていたカメラでお見送りの列にむかってシャッターを切られて、ニコッと最高の笑顔で門をお出になられました。嵯峨御流門人一人一人にとりまして、猊下はいつも輝く光のような存在でいらっしゃいました。ここに言い尽くせない、心からの感謝をこめ猊下の荘厳浄土をお祈り申し上げます。