神田外語大学でのいけばな嵯峨御流ワークショップ
千葉県の幕張にある神田外語大学において、嵯峨御流ワークショップを開催することになり、6月8日(月)に行われた初回の様子をご紹介します。
神田外語大学HP http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/
まず、昼食を頂いた場所は、アジアン食堂
http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/facilities/cafe/asian/
一般の方でもはいれてエンターテイメントも楽しめる場所です、ここで特別メニューの本格的なタイ料理を頂きました。理事長佐野元泰様にもお目にかかり、ご自分の経験談の中で、「いざ外国で外国人と交流する際、いかに自国の文化について知っていることが重要であるかということを痛感した」というお話が印象的でした。私は深く共感し、これから、国際社会で活躍しようとしている人たちは、自国の文化を知り、誇りを持って語ることができなくてはいけないと改めて思いました。
ワークショップの会場は、ミレニアムハウスホールです。
http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/facilities/bldg5/
今回は50名の応募があり、留学生・日本人学生・外国人教師の方も交じって受講されました。
14時50分~15時50分までの講義&デモンストレーションでは、嵯峨御流の紹介のあと、景色いけ七景を紹介。景色いけの型は、嵯峨天皇の、一木一草に宿った生命を愛でる御心と、密教の曼荼羅の宗教観である「世界の要素はすべて繋がっている」という思想により生み出されたものです。すなわち、生命の根源である水の流れ
が、深山~森林~野辺~沼沢~池水~河川~海浜と七つが連続して1つの大景観を作り上げる・地球のどの地域でも七景がすべていけられる(=水の流れが滞らず流れる)ようになれば地球環境は保たれると説明しました。伝統とは、時代の舞台上では、景色いけ・想い花景色いけ を取り混ぜて、七景の実演を見て頂きました。
16時10分~17時30分のワークショップでは、ほとんどの学生が、初めてのいけばな体験でしたが、大変熱心に取り組まれ、各自が水盤と花留めに花鋏を使って野辺の風景をいけました。体験して、きれいに飾るだけではない いけばなの深さと楽しさがわかったという声を聞き、嬉しく思いました。
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