いけばな嵯峨御流

大覚寺嵯峨菊が寺内に数百鉢飾られています

11月30日まで、回廊で繋がれた諸堂や廊下を取り囲むように大覚寺嵯峨菊が飾られています。筆咲きと称される、繊細な花弁。3本寄せ植えで上から天人地の咲かせ方。葉には四季を表す仕立て方。いずれの特徴もこの嵯峨菊ならではの雅な風情です。大覚寺は、平安時代に嵯峨天皇の離宮として造営され、天皇の皇孫の時代に大覚寺という寺号を時の清和天皇から勅許なされて以来令和8年に1150年を迎えられます。明治時代までずっと天皇または皇室の方が門主となられた門跡寺院であることから、大覚寺嵯峨菊は、回廊をお渡りになる御方が上から見下ろされてちょうど良いところに花を咲かせる仕立てになっているので、高さは2メートルくらいに揃えられています。
このような姿に作り上げるのにはどれほどの手がかかることでしょう!
毎年、天皇家はじめ各宮家に献上されています。
 
ちょうどいま、有志の先生により大玄関前の供待に北山杉の景色いけがいけられていますのであわせてご覧になって下さいませ。
華道芸術学院の玄関にも数鉢の嵯峨菊が飾られていて、研究生の皆様とともに楽しませていただいています。

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