いけばな嵯峨御流

瑞饋祭(ずいきまつり)

10月になるとソワソワ。お一日から五日までの間のどこかで、ずいき祭のずいき神輿を拝ませてもらいます。
 
北野天満宮ゆかりの「瑞饋祭(ずいきまつり)」。西の京御旅所というところに、御神輿の屋根をずいき つまり里芋の茎で葺き、全体を穀物や野菜、草花、乾物を使って作られた、ずいき神輿が祀られているのです。
瑞饋祭の「ずいき」の音が「瑞気」、「随喜(嬉しい)」に通じる、と記してあります。
 
お神輿の四隅には根のついた頭芋をお顔に見えるように彫刻してあるそうで、頭芋は京都の白味噌のお雑煮に丸ごと入っている、あの頭芋です。柱を覆う紫は千日紅、一柱に2000個も使うそうです。鳥居の上の黒い部分は炭に見えるけれど、墨と絵の具は使ってはいけないといわれているとのこと、上等の黒いお海苔で。壁にみえる白い部分はわらづとを割いて紙に貼る、と大変なお手間です。のべ40人の西の京の地元の方が1ヶ月くらいかかって作られ、もっと前からこれらのお野菜や草花を育てるところからされているそうで、お祭を継承される方々の熱い熱い想いに敬服いたしました。
ちょうど花園小学校の生徒が、このお祭りの保存会の方のお話を聞く、学習会をされていたのを横で聞かせてもらいました。

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