5月2日、京都上賀茂・大田神社にて、「大田の沢の杜若といけばな」のテーマでお話
京都市内上賀茂にある大田神社内の「大田の沢」で、天然記念物のカキツバタが盛りをむかえようとしている5月2日(土)に 、上賀茂の地元の方が主催される「第15回寺子屋」勉強会に、ゲスト講師としてお招きいただきました。 「寺子屋」のスタートは、「主は変わるが社家住宅は残す」のテーマを以て、賀茂文化についての勉強会
を続けていらっしゃいます。 今年10月に行われる上賀茂神社御遷宮の際、10月17日に大覚寺嵯峨御流献花式法会が行われる事が決まっており、今回の寺小屋は、<大田の沢の杜若といけばな。~大覚寺嵯峨御流のいけばなの世界を知ろう~>でした。
今回は「寺子屋」始まって以来、初めて大田神社の拝殿において開催されたとの事ですので、まずカキツバタを献花式の作法で献花させていただきました。大田の沢のカキツバタは天然記念物、一千年を越える昔からこの沢に在り続けています。宮司様のお話では、この沢に一千年以上、常に水の流れが滞らずながれているから、との事。
私は、大田神社と大田の沢のカキツバタを愛する地元の方々の意識が高いからこそ、この風景が変わらず存在するのだと思いました。
因みに、いけたカキツバタは、沢から取ったものではありません。華道総司所から、携えていったものです。
献花に続いて、大覚寺嵯峨御流のいけばなの紹介と、映像により献花式の説明を致しました。
後半の討論会では、太田神社の神職様と社家の方とで、「大田神社の歴史と杜若といけばな」についての意見交換会となりました。
大田神社宮司様のお話は、神社の歴史と天皇家との深いご縁など、淡々と語られるその内容は驚きの連続でした。