いけばな嵯峨御流

令和6年度「ものづくり講座」を開催しました。

いけばな通信

総司所企画講座「ものづくり講座」を8月27日に開催しました。

この講座は嵯峨美術大学との連携企画で、今回が4回目の開催となります。

前回に引き続き、嵯峨美術大学 デザイン学科 生活プロダクト領域 教授 楠林拓先生の指導のもと、水性樹脂ジェスモナイトを使ってオリジナルの花器を制作しました。

※JESMONITE®は反応性ミネラルベースと純粋な水性アクリル樹脂からなる複合造形マテリアルです。
ジェスモナイトは樹脂でありながら、従来の一般的な油性樹脂とは質感が異なり、プラスチック特有のテカリ感がほとんどなく、石のような落ち着いた風合いをもつ素材です。アート、彫刻、家具、内装、ディスプレイ、アクセサリー、建築など、幅広い用途の立体物制作に使用可能です。

JESMONITE® Japan Distributorより

まずは楠林教授がこの講座のためにデザインしていただいた型を組み立てます。今回は前回製作した掛花器、または前々回製作した置花器のいずれかを選択して花器制作に取り組みました!

樹脂を流し込んだ際に漏れないように隙間なくテープで貼り合わせていきます。

楠林先生が受講生のために、工夫を凝らして型作りのためのアイテムを作ってきてくださいました。そのおかげもあり、皆さん綺麗に型を組み立てられていました。

型を組み立てたらジェスモナイトを流し込んで成型していきます。まずはジェスモナイトの粉末と液体を混ぜ合わせて準備をします。このときに好きな色の顔料も一緒に混ぜ合わせて色付けします。そして、この作業を3~4回繰り返すことで、厚みのあるしっかりとした花器になります。

ジェスモナイトが硬化したら型を外します。ジェスモナイトは透水性のある素材なので、花器の内側に水漏れ防止のシーラーを塗布して完成です。

最後はバリをカッターナイフで削り取り、形を整えます。

楠林先生と助手の学生さんご指導のもと、様々な色のオリジナル花器が制作できました。

青野室長による参考花挿花

 

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