いけばな嵯峨御流

10月20日。大覚寺門跡 山川龍舟猊下晋山式

10月19日。
この日を迎えるため美しく整えられた大覚寺境内に、華道執行部で心経前殿及び各所に花をいけている最中の午後1時頃、青空に雲が鮮やかな昇竜の姿となり大沢池方向から天へ向かって登っていく!奇跡のような光景に皆々歓声をあげて幸先良い瑞祥を慶び合いました。
 
 
10月20日
大覚寺第65世門跡・嵯峨御流華道総司所総裁 山川龍舟猊下の晋山式が執り行われました。大覚寺心経前殿での晋山奉告法会は真言宗各山門主猊下をお迎えして100名余りの参列者で厳修され、続いて晋山祝賀会はホテルグランヴィア京都 源氏の間にて約430名のご参会者。能「羽衣」の舞囃子で始まり華やかで和やかに開催されました。
 
祝賀会場のホテルグランヴィア京都源氏の間舞台に、龍頭鷁首舟の舳先に飾る龍頭を作品にして、お迎えの花を飾りました。大覚寺には平安時代嵯峨天皇様が大沢池で龍頭鷁首の二隻一対の舟を浮かべ楽しまれた文化の流れが今も春秋の華道祭や観月の夕べなどで行われていることから、また山川猊下のお名前が龍舟であられることもあり、龍頭が大沢池を行き交う風景を表現しました。この日舞台に飾ったものは、大覚寺に現存するもっとも古い時代の龍頭を模していけばな用に作っていただいたものです。
瑞祥の龍の、四神となって地を守り、天に昇っては慈雨をもたらす大いなる力にあやかり、本日のご慶事に際し全国華道門人一同からの寿ぎの心を花に託して、ご参会の皆々様のご健勝ご隆昌をお祈する気持ちでいけた花です。

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