阪南・和歌山地区連絡協議会いけばな公開講座においてデモンストレーションを行いました
岸和田市立「浪切(なみきり)ホール」にて、いけばな公開講座「華やかな平安文化の薫りをいける」が開催されました。前日からリハーサルに伺いましたので、岸和田城もお堀越しに拝見し、だんじりのお話なども伺えて、嬉しい事でした。
当日は、13時から開演。副総裁もお出まし下さり、盛大な幕開けとなりました。
阪南和歌山地区連絡協議会8司所の司所長紹介、運営委員長 立川紗智甫先生ご挨拶、副総裁 岡田脩克先生ご挨拶、講師の紹介として私と村上巨樹理事をご紹介頂きました。
プログラムは、
第一部 講演「いけばなで美しい地球を守る」
第二部 デモンストレーション
「嵐峡の景」「五重切」「五管筒『初霞』」「創作花『熊野曼荼羅』」
すべて桜が主花材です。嵐山の嵐峡の風景をいけたあと、生花「五重切」と「寄せ筒」に本桜をいけ、最後に金色の壁面に見事な枝垂れ桜を用いた大作をいけました。
村上巨樹理事と呼吸を合わせながら一作一作を作り上げていき、最終的には舞台全体が、桜で描く熊野曼荼羅となるように制作いたしました。
舞台は、幅10m以上もありましたので、創作花の壁面作品は少し大きくいけることにしました。写真の3枚の板の後ろに、同じ板が2枚忍ばせてあります。
その板と板の間に立てた脚立にお2人の地区の先生がずっと入っていて、デモンストレーションでは前から渡した枝をさっと受け取って、まるで前の人がいけているかのように連携良く次々と留めつけて下さいました。このように、舞台では、見えている部分だけではなく、バックヤードに居て、挿ける人と同じ気持ちでスタンバイして下さる全員の気持ちが一つになっていることがとても大切なのです。その気持ちがないと、今回のような大作を、舞台でいけることはできません。
前日から、またそれ以前にもこの企画の為にご尽力いただいた地区の先生方に心から感謝申し上げます。