令和4年10月号 いけばな通信:全国司所活動
日本全国各司所のさまざまな活動をご紹介します。
宇治司所
司所創立70周年記念いけばな作品展を2月26、27の両日、京都府宇治市の京料理「辰己屋」で開催しました。コロナ禍での開催でしたが、宇治川の流れと春の陽気に助けられて、多くの方にご来場いただけました。
司所長/堀井節甫
北陸司所
第40回記念「はな莟」展を4月23、24の両日、3年ぶりに石川県の金沢エムザ2階エムザギャラリーで開催しました。新師範、新正教授のお披露目と会員による大・中・普通作の25点が節目を彩りました。今回は記念花展として司所のあゆみと節目の写真、当流の花留を用いた7作も展示。たくさんの来場者でにぎわい、花留作品には足を止めて見入っていました。
司所長/村陽甫
茨木司所
大阪府茨木市の茨木市福祉文化会館で4月30日、令和4年度総会ならびに新師範授与式を開催しました。午後からは第1回研究会を本年度派遣講師の末道良甫教授指導の下、燕子花「宇治橋の釣瓶」をいけあげました。
司所長/和田みや甫
平安司所
京都市立中学校では毎年「伝統文化体験・いけばな」を実施しています。今回、当流は松原中学校を担当。5月10日、垣花悦甫師範が1年生77人を2クラスに分けて指導しました。京都を発祥の地とするいけばなを体験することにより、豊かな感性を磨き、草木の生命の大切さを再認識し、ひいては伝統文化の継承を目的としています。
司所長/島満甫
北九州司所
第60回北九州芸術祭のいけばな展「はな・花・華」が4月30日、5月1日の2日間、北九州市の小倉井筒屋新館パステルホールで開催され、北九州いけばな協会所属の14流派110作品が展示され、当流からは10名が出瓶して好評でした。
また1日は子どもと留学生を対象としたいけばな体験講座が開催され、21名が参加。植田規容月師範ほか4名が指導しました。留学生の多くが「日本の伝統文化を知ることができとても楽しかった。また機会があれば参加したい」と述べていました。
司所長/植田規容月
東京、東都、神奈川司所
神奈川県華道連盟・川崎市茶華道協会主催の第72回神奈川県華道展が5月18日から23日までの6日間、3期に分けて川崎市コンベンションホールで開催されました。県内23の華道団体からそれぞれ推薦を受けた華道家の267点が展示され、当流からは3名が出瓶しました。
合同記
富山春陽司所
富山県高岡文化ホールの多目的小ホールで5月21、22の両日、司所創立50周年記念華展「悠久の美を求めて…」をテーマに開催しました。総司所より岡村光真副理事長、辻井ミカ華務長にご臨席いただき、開会式では雅楽演奏後、初代司所長の功績をたたえると共に、50年在籍会員11名に褒賞状と記念品が授与されました。
七曲、十二律管、荘厳華、葉蘭の数いけなどの伝承花や、年代別に並べた御題花器には心粧華を挿花しました。両日とも天候に恵まれ、新型コロナウイルス感染防止対策を施し、大勢の来場者に楽しんでいただきました。
司所長/津田美智甫
北陸、能登司所
石川県いけ花文化協会、北國新聞社主催の「第25回総合花展金沢展」が5月26日から31日までの6日間、前後期に分けて金沢市の大和香林坊店8階ホールで3年ぶりに14流派241名が出品して開催されました。当流からは北陸、能登の2司所35名が出瓶し、両司所に受け継がれてきた技の共演で、県内華道界をけん引する役割を果たしました。会場は新緑の木々や色彩豊かな花に彩られ、来場者は初夏の香りを満喫していました。
合同記
東京公友会司所
横浜市庁舎エントランスに5月23日から27日までの5日間、横浜華道協会理事の輪番により城戸知恵甫師範が燕子花(かきつばた)を用いた迎え花を挿花しました。来庁者の皆さまから大変好評をいただきました。
司所長/山本幸甫
福知山司所
福知山市文化祭の一環として、福知山文化協会、福知山華道連盟の合同いけばな展が5月28、29の両日、京都府福知山市の市民交流プラザふくちやまで開催されました。4流派65名が出品し、当流からは8名が出瓶しました。コロナ禍で3年ぶりの開催となり、会場は喜びにあふれ終始和やかな華展となりました。
司所長/加藤淳甫
米子司所
鳥取県米子市のANAクラウンプラザホテル米子のロビーに6月1日から16日まで、初夏を彩るさわやかな花々に、波を思わせるエンゼルヘアーと華やかな二枚貝をあしらいました。さわやかな景色で訪れた方々をお迎えしました。
司所長/景山弓甫
東京公友会司所
第39回「浜松・遠州=花の祭典」中日いけばな芸術展は6月8日から13日までの6日間、静岡県浜松市の遠鉄百貨店本館8階催会場で開催され、13流派388名が参加。当司所からは山岸真乗師範が出瓶しました。
司所長/山本幸甫
平安司所
京都市の平安神宮額殿で6月11、12の両日、月例献花展が催され、当司所から榎本智甫、大槻敦甫両師範が出瓶しました。多くの観光客の方々に初夏の清々しい嵯峨御流のいけばなを楽しんでいただきました。
司所長/島満甫
東京司所
東京都日野市の高幡不動尊「あじさいまつり」期間中の6月13日から15日まで、「旧嵯峨御所大覚寺門跡推薦いけばな嵯峨御流高幡不動尊教室」納富貴甫社中の華展が開催されました。境内のさまざまな種類の紫陽花(あじさい)や青楓(あおかえで)を使った大作と数々の嵯峨御流のいけばなに、大勢の参拝者から感動の言葉をいただきました。
司所長/吉野雅甫