いけばな嵯峨御流

2015年 大阪梅田・阪急百貨店コンコースウィンドウ7面に、嵯峨御流が挿花しました。

 

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梅田の阪急百貨店は、JR大阪駅・阪急梅田駅に隣接する梅田の一等地にあって、一日50万人が通行する場所です。阪急百貨店のコンコースに面した巨大なウィンドウ7面を、40年近く、嵯峨御流の迎春いけばな超大作が飾っています。一昨年から挿花を担当しているのは、嵯峨御流大阪地区連絡協議会です、今年は75名の華道家が制作致しました。私は作品構成と統括リーダー、皆さんと一緒に12月25日の夜中、一晩で7面の作品を完成しました。今年のストーリーは、、、次のとおりです。次のブログで、1面づつ解説を交えてご紹介します。

 

年の初めに、宮中で催される歌会始(うたかいはじめ)。今年の御題である「本」を紐解き、先人の知恵を学びます。嵯峨御流は毎年、御題に因んだ花器を創作し、御題花をいけて新年を言祝いでいます。本から得たインスピレーションは、<今年一年のエネルギーの流れを、森羅万象すなわち地水火風(ちすいかふう)空(くう)の五大(ごだい)から得よう>というものです。五大(ごだい)とは、宇宙(うちゅう)(あらゆる世界)を構成しているとする地(ち)・水(すい)・火(か)・風(ふう)・空(くう)の五つの要素のことで、命の根本(こんぽん)といえます。

 

続くウィンドウ2号~6号は

2号「豊水(ほうすい)」=水

3号「春風(しゅんぷう)」=風 

4号「緂々(だんだん)」=火 

5号「彩(さい)鳳(ほう)」=空 

6号「天地(あまつち)」=地 のパワーを表しています。

7号ウィンドウ「吉羊(きっしょう)」

 

人と自然が絆(きずな)を強めて、豊かな実りを得る。これを、三匹の羊で表現しています。<三(さん)羊(よう)>は、陽の気が満ちあふれ万物に通じ、すべてのことが意のままになりますようにとの願いを表したものです。

 

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