いけばな嵯峨御流

令和3年12月号 いけばな通信:全国司所活動

日本全国各司所のさまざまな活動をご紹介します。

平安司所

 

 京都の夏の風物詩である祇園祭の期間中、京都いけばな協会に所属する流派が毎年、桧扇と祇園祭りをテーマにした作品を展示しています。今年も「祇園祭ぎゃらりぃ」で「京の花物語 檜扇展示会」が7月2日から25日まで4期に分けて開催され、当流からは第4期に垣花悦甫師範が出瓶しました。

 祇園祭は、疫神や怨霊を鎮めなだめる御霊会が起源で、古来、京都には退魔の力があるとされる桧扇を飾る花文化が伝わっています。新型コロナウイルス感染症の収束を願い、日々安心して暮らせるように桧扇一色で生花をいけ、来場者も同じ思いで観賞していました。

平安司所長/長谷川明洲

米子司所

 

鳥取県米子市のANAクラウンプラザホテル米子のロビーに米子美術挿花連盟が挿花していますが、8月1日から16日まで、嵯峨御流が担当し作品を展示しました。緑美しい木物に、前半は夏らしい元気な向日葵(ひまわり)を、後半はお盆に合わせてピンクッションで灯(あかり)を表現し、蓮(はす)の実を添えました。今年はいつになく静かな夏でした。

司所長/景山弓甫

富山・能登・富山春陽司所

 

富山県芸術文化協会、富山県、北日本新聞社主催の第27回富山県いけばな公募展が7月10、11の両日、富山県民会館で開催され、当流から13名が出瓶しました。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止となりましたが、今年は厳重な対策をとりながら盛大に催され、さわやかで彩り鮮やかな初夏の草花との語らいを通して、いけばな芸術の素晴らしさを心ゆくまで堪能いただきました。

合同記

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