令和3年9月号 いけばな通信:全国司所活動
日本全国各司所のさまざまな活動をご紹介します。
京都地区連絡協議会
「京都御所 宮廷文化の紹介」<令和3年春>が4月7日から11日までの5日間、京都市の京都御所で開催され、皇室にゆかりの深い嵯峨御流(大覚寺)、御室流(仁和寺)、月輪未生流(泉涌寺)の3流派が日華門横の回廊に大作を挿花しました。
京都華道会司所
神戸市の市立鈴蘭台中学校で3月17日、第50回卒業証書授与式が行われました。当司所の青木美知甫師範指導の下、華道部員が心を込めて式典花をいけあげました。
司所長/井尻順甫
北九州司所
大分県華道協会と大分合同新聞社が主催する「第46回大分合同諸流いけばな展」が4月1日から6日まで、大分市のトキハ本店で開催されました。県内の11流派が一堂に会し、約260点が会場を彩り、当流から3名が出瓶、好評を博しました。
北九州司所/植田規容月
北米司所
アメリカ合衆国オレゴン州北西部マルトノマ郡にあるポートランド市の「ポートランド日本庭園」に4月6日から11日までの間、令和3年歌会始のお題「実」に触発を受けた3作品を展示しました。日本庭園は市内を見下ろすワシントンパーク内のウエストヒルズに位置し、地元の住民やポートランドを訪れる人々に都会のオアシスとして、静寂の場を提供しています。1963年に設計され、12エーカーの敷地に8つの庭園で構成されています。
司所員はコロナウイルスのパンデミックのために、11月から3月まで直接会うことができませんでしたが、3つのグループがZoomのリモート会議で「実」を研究し、アイデアを表現することに取り組み、3月には直接会ってそれぞれの作品をいけあげることができました。
司所長/古明地俊光
平安、京都華道会司所
京都市の世界遺産「二条城」で3月24日から31日まで、華道京展特別企画展が開催されました。京都いけばな協会31流派が唐門から二の丸御殿車寄前の野外エリアに「桜をいける」をテーマに大作を出瓶しました。当流は「嵐峡の景」を平安司所と京都華道会司所の5師範で挿花しました。
合同記
高知司所
高知市の高知城で4月2日から4日までの3日間、春の高知城を彩る恒例イベント「高知城花回廊」が同市観光協会と同市により開催されました。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止されましたが、今年は15流派が参加し、当流は6名で大作を挿花しました。
司所長/武政雅甫
敷寿会司所
三重県津市のアストプラザで3月26日から28日まで、白井孝甫師範による第8回白寿会作品発表会が開催されました。コロナ禍の中、多くの方に華展を観覧いただき、好評を博しました。
司所長/岩崎美恵甫
平安司所
京都市の平安神宮で4月14日から16日まで、奉祝献花展が開催され25流派が参加しました。当流からは垣花悦甫師範が出瓶しました。静かな会場でゆっくりと各流派の特徴ある作品を楽しんでいただきました。
司所長/長谷川明洲
飛鳥司所
方除の大社として知られる京都市の城南宮で4月10、11の両日、41回目の献華展にご奉仕しました。挿花者16名が汐崎布沙師範の助言の下、霊験あらたかなる神域で心を引き締め、奉献華しました。
司所長/楠元久未甫
上野、敷寿会、京都華道会司所
三重県伊賀市の同市文化会館で4月23日から25日までの3日間、開館30周年記念事業「花音▲はなね▲のうたげ-花が語り 音が伝える-」が開催されました。同館を「花」と「音楽」で創りあげる創造芸術空間には、伊賀華道協会から9流派109名が出瓶しての「創作いけばな展」約80作品が会場を美しく彩り、花空間ロビーコンサートでのビアノの生演奏が癒しの空間を創りあげました。当流からは、上野司所24名、敷寿会司所11名、京都華道会司所2名の計37名が参加しました。
合同記