いけばな嵯峨御流

10月18日。松柏美術館(奈良市登美ヶ丘)

松伯美術館は、上村松園・松篁・淳之三代の画伯の作品が収められている美術館です。

11月29日まで開催されている「上村松園・上村松篁・上村淳之展 〜魂の継承・受け継がれる心〜」を拝見しました。リーフレットにもなっている「楊貴妃」を始めとした作品を拝見。一作一作が素晴らしいのはもちろんのこと、作品に添えられた学芸員の方の解説もとても魅力的です。見所や絵に向かわれる作家の姿勢、また語録が紹介されていて、より一層感動が深くなります。

心に残った言葉を書き留めてきました。

 

上村松園画伯の言葉芸術を以て人を済度する、これくらいの自負を画家は持つべきである。よい芸術を生んでいる芸術家に悪い人は一人もいない。
みなそれぞれに人格の高い人ばかりである。真善美の極地に達した本格的な美人画を描きたい。

 

上村松園「花がたみ」の作品の解説にある松園画伯の言葉
何度も見極めるー実地に見極めることがもっとも大切なのではなかろうかと思う。
まして、芸術上のことにおいては単なる想像の上に立脚してこれを作り上げるということは危険であるように思うのである。

ページトップへ