いけばな嵯峨御流

重要文化財 太刀「膝丸(薄緑)」が 、10月16日から12月7日まで、「大覚寺秋季名宝展」(寺内の霊宝館にて)で展示されています。

10月16日、秋晴の爽やかな日、大覚寺霊宝館で秋季名宝展が開催されており、拝見してまいりました。
開館中常設の、大覚寺本尊で平安後期の仏師・明円による「五大明王像」、室町・江戸時代の「五大明王像」、「愛染明王坐像」などと並んで、重要文化財の太刀「膝丸(薄緑)」が展示されています。

太刀「薄緑」の由来は、『平家物語』に。
「湛増別当申しけるは、「源氏は我等が母方なり。源氏の代とならん事こそ悦ばしけれ。兵衛佐頼朝も湛増が為には親しきぞかし。その弟範頼・義経、佐殿の代官にて木曾追討し、平家攻めに下らるる由、その聞えあり。源氏重代の剣、本は膝丸、蛛切、今は吼丸とて、為義の手より教真得て権現に進らせたりしを、申し請けて源氏に与へ、平家を討たせん」とて、権現に申し賜ひて都に上り、九郎義経に渡してけり。義経特に悦びて「薄緑」と改名す。その故は、熊野より春の山を分けて出でたり。夏山は緑も深く、春は薄かるらん。されば春の山を分け出でたれば、薄緑と名付けたり。この剣を得てより、日来は平家に随ひたりつる山陰・山陽の輩、南海・西海の兵ども、源氏に付くこそ不思議なれ。」とあります。


この度、「薄緑」の鞘・箱が新調され、KBSインターネットニュースでも10月13日に紹介されたそうです。

https://www.kbs-kyoto.co.jp/smp/contents/news/2020/10/n20201013_106025.htm

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