いけばな嵯峨御流

3月9日。大覚寺供待の花

コロナウィルス蔓延不安のお見舞いを申し上げます。このような時も、お互いに落ち着いて、助け合って、なんとか一刻も早い収束に向かうよう頑張りましょう。大覚寺供待には、春の花々が生けられております。お花をご覧になった方が、少しでも心を慰め、活力を生むきっかけになれたらこの上ない幸せですね。

以下、NHK BS「偉人たちの健康診断」より引用させていただきます。

 

千葉大学の研究で、花をみるだけでストレスの軽減効果があると報告されています。たとえばバラの生花を見た時の心拍の変動から自立神経の働きを調べてみると、花を見ただけでストレスを感じた時に活性化する交感神経の働きが16パーセント低下。一方リラックスしたときに活性化する副交感神経の働きは15パーセント上昇したのです。自然セラピー学の専門家によると、ヒトというのは、700万年自然のなかで生きて来たんですね。人工化というのを産業革命とすることが多いんですけれども、産業革命っていうのは200~300年。進化の過程からヒトは99パーセント以上の時間を自然の中で生きてきた。ヒトの体は自然に対応するようにできている。自然に触れる、花に触れる そうすると体が勝手にリラックスしてしまうと。花をみるとリラックスするのは、人類の遠い記憶だといいます。また花は果実が実ることをイメージさせるものでもあります。花を見ると果実を連想。飢餓の不安を忘れ近い未来の幸福をイメージできたと考えられます。花には気分を落ち着かせ、幸福感を生む効果があるのです。

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