10月5日。嵯峨御流華道南予司所 令和の華展を拝見しました。
愛媛県八幡浜市に昭和42年創立された南予司所が、創立以来半世紀の歴史を経て、令和の華展を開催されました。また、初代司所長 野本共甫先生がご指導を始められて70年のお祝いでもあります。今回の会場は、梅美人酒造株式会社の重要文化財に指定された本社家屋です。八幡浜市の宝である、大正時代に建てられた重厚な建物を引き立てるように、玄関や各部屋だけでなく廊下や庭の池の端などあらゆるところに花がいけられており、ここでしか味わう事のできない華展を拝見できて、とても楽しませていただきました。
いけばな作品の力作の数々に、梅美人酒造様所蔵の伝来のお道具が随所に飾られ、大変見応えあると同時に、歴史や物語を感じることができました。
このように、八幡浜の地元の宝物を誇り、さらに地元の方々に喜ばれ愛される事で嵯峨御流の花は益々栄えて行く事と思います。
嵯峨御流は、全国108司所がそれぞれの個性を持って活動されていますので、司所独自の華展を拝見できることが素晴らしいと思いました。
この日、早朝から、遠来のお客様や近隣の方々がお集まり下さり、快晴のもと屋外の玄関前にて橋本顕治八幡浜市副市長様、華道総司所理事長伊勢俊雄様、脇本愛甫南予司所長、野本共甫先生、私の5名でテープカットが行われました。