いけばな嵯峨御流

月刊「嵯峨」6月号作品解説

2014_06

「把手共行」今月の門跡様のお言葉です。

手をとり共に行くと解釈させていただいて、いけばなの道を皆共に手を把りあいながら、絆を大切に進んで参りましょう。私たちは師や友と出会い、様々な国の人々とも出会いながら生きていきます。そのようなとき、いけばなは、きっと親愛の情を示すきっかけとなるはずです。目と目を合わせ、心を通わせて、まず自分から誠意を示すことで他人と親しくなれると思います。人生は人との関わりの中で豊かさを増していくものですね。

 

立派な銀葉の枝が入手できました。美しい木肌には、締まった葉がたくさん付いていました。「手」の漢字を思い浮かべながら、命はつながって存在するという力強いイメージを体用相応の姿に託した作品です。花器とアジサイの藍色と、銀葉の青葉に6月の季節を想い入れて。

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