いけばな嵯峨御流

嵯峨御流「華道祭」10月12日〜14日

大覚寺では、11月30日までの2ヶ月間、嵯峨天皇様の御宸翰般若心経が一般公開されています。10月1日には心経殿の扉が開かれる開扉の儀式に高円宮妃久子殿下と絢子女王殿下が御成になり、開白法会が行われました。

また、1日から8日まで、伝統儀式である「二十一座般若心経法」が10時と14時に約1時間ほど行われており、10月6日に華道嵯峨御流関係者が参拝をさせていただきました。


法要の最中に、突風と滝のような雨が降ったかと思うと、法要の終わり頃には雲が晴れみるみる青空となり、美しい庭を回廊から眺めながら、開かれた心経殿に初めて入らせていただきました。
1200年の時を経た御宸翰を間近で拝み、深く感銘を受けました。

1200年前の弘仁9年(818年)戊戌の歳に、国に蔓延した疫病から民を救うため、空海様のおすすめにより般若心経を浄書されて病気平癒を祈られたところ、病はおさまり国に平和が訪れたことから、この御写経は勅命により封印され、大覚寺に納められて、60年の戊戌の年が回ってくるたびに時の天皇様の勅命により開封されてきたものです。今年、20回目、1200年目の開封の歳にあたり、歴史上初めて一般にも公開される運びとなりました。

私共嵯峨御流の華道家は、大覚寺で華務職として嵯峨天皇様の御心を伝え続けているものです。嵯峨天皇様は平安時代に、庭の大沢池に咲く菊を手折られ、殿上の瓶に挿されました。

その菊の姿に自ずから天地人三才が備わっていたことから、「爾今花を賞ずる者は宜しく之を以って範とすべし」と仰せになられたと寺伝にあり、命の尊さと平和を願う心を花に託せよとの御心は1200年の時を大覚寺の中に伝承され続けています。

 

10月12日から14日まで、大覚寺で嵯峨御流華道祭を開催致します。
全国108司所の代表者と、地区ごとの17地区の作品、また嵯峨御流役員の作品などを嵯峨天皇様への奉献花として寺内全体にいけております。
時間は、10時から16時。
期間中も、心経殿は9時から17時まで開かれています。
華道祭の3日間は、全国の華道家が集い、永宣旨に則った称号の親授式が行われております。また大沢池の池畔には模擬店や屋台などが出て賑やかになります。

ぜひこの機会に、大覚寺・華道総司所へ越し下さいませ。
14日14:00から15:30頃まで、大沢池畔において、大柴灯護摩が行われます。

 

華道祭

https://www.sagagoryu.gr.jp/page_id_11664/

 

大柴灯護摩
https://www.sagagoryu.gr.jp/?page_id=11918

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