いけばな嵯峨御流

神田外語大学:日本伝統文化体験研修を実施しました

いけばな通信

今年も8月22日~24日に、千葉県幕張にある神田外語大学の学生さんたちが大覚寺でお寺の生活をしながら海外への日本文化発信のため、生け花、写経、お抹茶体験や寺院案内など様々な体験を通して日本文化を学ぶ「大覚寺プログラム」が行われました。この取り組みは一昨年から始まり今年で3年目を迎えます。

 

1日目の22日はまず、京都外国語大学国際貢献学部グローバル観光学科の村山弘太郎先生を講師にお迎えして京都学講座を受講され、村山先生のユーモアを交えた講義を真剣に聞き入られていました。

 

続いて大覚寺の僧侶による寺内案内を受けた後、実際に寺内案内ボランティアに挑戦され、皆さん積極的に取り組まれていました。

 

2日目の23日にはいけばなを体験されました。

講師に島満甫先生をお迎えし、嵯峨御流の歴史や鋏の使い方等いけばなの基本の他、いけばなを通じた海外との交流などについても紹介されました。

その後、学生さんたちは先生の指導のもと、景色いけ「池水の景」を体験され皆さん真剣な表情で挿花されていました。

 

そして次に、五大堂に移動し写経を体験されました。写経についての説明を受けたあと、皆さん集中してお写経に精進されました。

 

3日目の24日、いよいよ最終日です。

昨日に続き島満甫先生が講師を務められ、この日は抹茶体験をされました。

皆さん初めての茶道に苦戦しながらも抹茶を点てられ、茶道の侘び寂びの精神を肌で体感されたようでした。

 

引き続いて、僧侶との交流会が行われました。

この3日間の大覚寺での体験を経て疑問に感じたことや、以前から不思議だったことなどを皆さん積極的に質問され、終始和やかな雰囲気で楽しい交流会になりました。

 

慣れないお寺での生活で苦労されることもあったと思いますが、皆さん一生懸命に取り組まれていました。

3日間という短い期間でしたが、これから海外やグローバルな世界へと羽ばたいていく学生さんたちとって有意義な時間になったことでしょう。

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