いけばな嵯峨御流

5月25日。「日本いけばな芸術特別企画 in 彩の国」2日目。

5月24日(木)〜27日(日)まで埼玉会館(浦和)にて開催中。


特別ホームページ
https://nihonikebana-sp-sainokuni.jimdofree.com/

本日は、「日本いけばな芸術特別企画 in 彩の国」2日目の朝です。

たくさんのプログラムの中で、今日は作品展示の他に12:00〜9流派による公開制作

「いけばなの多様性を探るーカキツバタを生けるー」

が行われ、私はカキツバタを、嵯峨御流の御所好み「十二律管『奏』」にいける過程をご覧頂きました。

<嵯峨御流の生花と十二律管の解説文を作品に添えました>
生花は、美しい弓張りの姿をいけ表すために、直角二等辺三角形の中に、天、地、人の三枝を当てはめて、植物の出生や本質を踏まえつつ、定められた花形をいけるものです。

器は、「十二律管」を見立てたものです。律管(りっかん)は、古来 日本や中国で用いられた、雅楽などの音階の調律のための12本で1組の管です。この笛を見立てて、江戸初期にいけばなで用いられたのが竹器「十二律管」。花をいれた筒と入れない筒とを組み合わせ、花器相応の花を調子よくいけあげます。 

本日用いているものは、嵯峨御流 御所好 「十二律管『奏』」で、竹の十二律管の約3分の1の大きさで作られた、漆塗りのものです。種々の花をとり入れ、音楽を奏でるような雰意気に序、破、急を取り入れながら全体を構成します。

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