いけばな嵯峨御流

4月16日。嵯峨御流創流1200年迎祝記念式典がホテルグランヴィア京都に於いて開催されました。~②~

前回の続きです。

この度の式典では黒沢全紹門跡猊下の真言宗長者御就任の象徴として、長者杖が、後七日御修法の別当を勤められた伊勢俊雄宗務総長から奉呈されました。

毎年お正月に、天皇が催される御歌会始めのお題に因んだ花器を嵯峨御流では毎年制作して、お題花として全国108の司所の皆様と共に、いけて言祝いでいます。
今年のお題「語」の花器は、長者杖の、朱色の房の色から連想して作らせていただきました。写真の、向かって左側の器が、平成30年お題花器「語」です。

 

 

また、特別挿花で使用された鳳瑞は4月18日から5月14日まで、現在開催中の大覚寺春季名宝展に展示されますので、この記事をお読み頂いている皆様にもぜひご覧頂きたいと思います。
このような幾重にも重なるご勝縁を記念して、鳳瑞の復刻花器が制作され、作者の中村翠嵐先生もお招きして、復刻花器のお披露目がなされました。この器は、ご家庭でもお使いになれるように高さ34cmにつくられており、交趾焼(こうちやき)の権威であられる中村先生により見事で精緻な復刻品です。ご希望の方には、総司所にお申込みいただければ注文制作していただけます。

 


ご来賓を交えた和やかな祝宴は、新しい執行部の紹介と一本締めて、中締めとなりました。

今秋10月11月の二ヶ月間の、大覚寺心経殿にて勅封般若心経がご開封される期間に、様々な慶祝行事が催されます。華道祭は10月12日から14日までとなります、ぜひ多くのお方に大覚寺へお運びくださいますことを願っております。

 

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