4月16日。嵯峨御流創流1200年迎祝記念式典がホテルグランヴィア京都に於いて開催されました。~①~
〜天皇の華を未来に伝える〜というテーマのもと、約350名の参会者で開催されました。この催しは、今年大覚寺といけばな嵯峨御流にとって幾重にも重なるおめでたいご縁を祝う行事として、全国108の嵯峨御流華道司所が集まり、また真言宗大覚寺派から諸大徳様がた、青年教師会の皆様もご参集下さいました。
重なるご勝縁の数々は、まず嵯峨天皇勅封般若心経が封印されて以来、今年は60年に一度、1200年目にして20回目のご開封を今秋に迎えるお祝い。大覚寺の中に伝わる嵯峨御流は、嵯峨天皇が平和を願う大御心を花にいけ表された御心を伝え続けて創流1200年目を迎える記念。
さらに、嵯峨御流総裁でもいらっしゃる黒沢全紹門跡猊下が真言宗の最高厳儀である天皇家と国家安泰を祈る「後七日御修法」の大阿闍梨をつとめられ、さらに真言宗長者の御大役に御就任あそばされたお祝い。真言宗大覚寺派青年教師会設立30周年の記念。
さらに、大正天皇のお妃でいらっしゃる 貞明皇后様ご遺愛の「鳳瑞」大花瓶が、三笠宮様から1951年に大覚寺に賜り、以来毎年華道祭で総裁席に飾られていたのですが、真葛香山作のこの大花瓶が文化財として保存されることになり、鳳瑞の皇室と大覚寺の縁と文化財的価値を後世へと伝えることになった記念。この鳳瑞は今回舞台上で皆様の前でデモンストレーションで桜と楓、石楠花がいけられ実際に挿花して使う事は今回が最後となりました。