嵯峨御流名古屋司所創立65周年記念花展「浮遊花〜智慧と慈悲をいける〜」が、3月24、25の両日開催されました。
会場は、興正寺の広い境内の中の殿舎で、お玄関には、司所長の荘厳華が飾られていました。お座敷や離れなど、その部屋ごとにあわせた床の間や展示のしつらえがとても素敵でした。嵯峨御流の伝承花や、華やかで創作的な作品の数々、また文人華では素晴らしい佳瓶を拝見でき、庄司信洲先生から寓意の解説もいただいて、充実した時をすごさせていただきました。
白砂のお庭には、108の煩悩を庭一面に放たれた青い玉で表されていました。お庭を背景に陶器の嵯峨天皇様、そのお姿の前にハートの献花、と隅々まで趣向をこらされ、愛に満ち溢れたお花会でした。