いけばな嵯峨御流

2月3日。大覚寺星まつり節分会に参拝しました。

四季の変わり目の立春、立夏、立秋、立冬の前日は、季節を分ける日、すなわち節分と呼ばれます。それぞれ意味深い行事があったようですが、立春の前日の節分は節切りの暦の中では大晦日に当たるため最も大切な日とされています。
大覚寺では節分の午前十時に、寒いがゆえに清らかに感じられる心経前殿において、星まつり節分会が執り行われました。星まつりを供養する特別な法会は、響き渡る声明の前賛にはじまり、徐々に荘厳さが際立ってまいります。法会は大般若経転読法会といわれて、六百巻ものお経をまとめた経本を、大勢の僧侶の方が大声で早めくり早読みがなされ、その際には経本を机に打ちつけるバシン!という音がお堂にこだまして、身も心も清々しさに満たされます。
続いて、僧侶の方々、年男年女さんによる豆まきには、俳優の井浦新さんも特別参加され、大いに盛り上がりました。
最後に、「二月三日の法会は、密教ではその年の主な星曜や各個人の生まれ年などの、運命を司る『星』を供養し、世界と個人に一年間の幸福を願うのである」と、教務部長である竹原善生様のお話を伺いました。
私は以前に、ある方から、「意志とは運命を塗り変える創造活動である」という名言を承り、心にいつも留めております。人々の真摯な祈りは響となって人の心の中に意志を宿し、運命を塗り変える力を生み出すのだ!と実感しました。
戊戌の歳の立春を迎え、今秋の「嵯峨天皇勅封般若心経ご開封記念行事」及び嵯峨天皇様の御心を花で継承する「嵯峨御流創流千二百年記念行事」の遂行が、皆様にとって明るく良い事をもたらしてくれる結果につながるよう、私は全身全霊を尽くしていく決心を更に強く致しました。

 

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