学校法人大覚寺学園 嵯峨美術大学、大学院、嵯峨美術短期大学。今年の入学生は大変多くて、講堂後ろの端まで入学生で満席で、親御さんや付き添われた方の入場は叶いませんでした。それほど活気に満ちた入学式に、今年も嵯峨御流の講師の先生方により歓迎のいけばなが飾られました。
午後の履修登録ガイダンスに際して、華道授業について説明するお時間をいただき、華道企画推進室室長青野先生と、今年度の授業担当講師とで、嵯峨御流授業の説明と翌2日に開催する体験レッスンの案内をお話ししました。
風光明媚な嵯峨の地に学ぶ学生のかけがえのない時間を、いけばなを履修してくださることでより豊かなものにしていただきたい。その想いが学生の皆さんに伝わりますことを願います。
華道京展 開催中です。
前期 石川利佳甫、榎 孝甫、上西千甫。
後期 梅津道甫、久胡眞奈甫。
わたくしは前期後期とも作品を変えて出品します。ぜひご覧くださいませ。
写真は前期の作品、会期中のためモノクロで。
令和6年4月4日(木)~9日(火)前期:4月4日(木)~6日(土)
後期:4月7日(日)~9日(火)
大丸ミュージアム〈京都〉(大丸京都店6階)
午前10時~午後6時30分(午後7時閉場)
※6日(土)、9日(火)は午後4時30分まで(午後5時閉場)
入場料:前売700円・当日900円・大学生以下無料
主催:京都いけばな協会・京都市・公益財団法人京都市芸術文化協会・公益社団法人京都市観光協会
後援:京都市教育委員会
https://www.kadokyoten.com/
嬉しいこと。
庭の胡蝶侘助の、小指の爪ほどの蕾が弾けておちょぼ口
「なにもなにもちひさきものはみなうつくし」
2024年3月30日 夜7時からNHK生放送で大覚寺の桜
<NHK生放送2時間番組のこと>
2024年3月30日 夜7時からNHK生放送で大覚寺の桜が中継されるそうです。ちょうどお寺の桜が咲き始める頃ではないでしょうか。嵯峨御流の桜のいけばなをいけてお迎えするようですので、画面に少し映るかもしれません。
2024年3月30日(土)19:00~21:00
NHKBS/BSP4K「生中継 古都の春 光る君へ千年の桜~極上の夜桜と平安文化を堪能する2時間~」
<大覚寺春季名宝展のこと>
早速わたくしも寺内の霊宝殿で、屏風絵や優美な筆致の写本など拝見させていただきました。
18巻の「松風」には、「光源氏が造らせたお堂が大覚寺の南付近にあった」という記述の部分を実際に見ることができます。
第24帖「胡蝶」では、春の御殿の庭で龍頭鷁首の舟を池に浮かべているところが描かれていて、この様子さながらの風景が、大覚寺では春の華道祭(2024年は4/12〜14)と秋の観月の夕べ(2024年は9/15〜17)で体験できます。
*開催期間*
【前期】3月22日(金)~4月22日(月)
【後期】4月26日(金)~5月27日(月)
春の報せとともに、ベルギー・ルクセンブルグ支部からの嬉しいお便りが届きました。
創立30周年記念華展を盛大に開催されたのは2018年。
<記念華展の記事はこちらをご覧下さい>
以来今年で36年目となるのではないかと存じます。
支部長アストリッド・マトン先生が、
新しく支部のニュースレターを立ち上げられたとのこと、顧問の高橋文夫様からご連絡をいただきました。研究会日程の案内がメインだそうですが、
とかかれた部分をクリックすると、華道の意味を説明されるページに入れます。主として初心者を意識したニュースレターになっているとのことです。ぜひご覧下さいませ。
アストリッド・マトン先生は大学の教授でもいらっしゃるので、とてもわかりやすく資料をまとめられていますので。ただしフランス語です。
ベルギー・ルクセンブルグ支部も、令和8年の次号勅許1150年を楽しみにしておられるとのこと、何かベルギーと日本がコラボレーションできることはないかと、折に触れお話ししています。
嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学の卒業式が3月19日に開催されました。
大覚寺学園 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学・大学院の卒業式が執り行われました。大学では嵯峨御流華道の授業があり、今年も華道総司所より出向の10名の講師が6クラスに分かれて担当されました。卒業式に先立って別室にて正教授及び師範ほか許状の親授式を行い、このように大勢の学生が嵯峨御流の門人、また師範、正教授として巣立たれることに感無量の思いでした。親授式での祝辞の中で、骨身を削ってご尽力くださった講師先生方や職員の方々にも思いを馳せられる人であって欲しいとの想いをお伝えして、正教授拝受者には嵯峨御流華道総司所 華務職を拝命し自覚をもってとお話しさせていただきました。
お写真は、卒業式の講堂で、式典のために前日講師の先生方がいけられたお祝いのいけばなです。希望を胸に卒業式を迎える学生の前途洋々の未来を、花も応援しているかのようです。
そして、もう一枚は、今年ご指導にあたって下さいました講師の先生方のうち9名と、華道企画推進室室長青野先生との記念写真です。
3月16日。 京都華道会司所創立100周年記念華展を拝見。京都文化博物館にて
京都華道会司所では、コロナのため2年ほど延期されていた100周年記念華展を、晴れて今年3月に開催されました。
本華展は心がときめく素晴しいものでした。
いけられた一つ一つの作品に凛としたものを感じるのは、その奥に、花に真摯に向かう姿があるからこそだと思います。力を尽くし、誇りに満ちた会員皆様の姿に、司所の活力、輝く光明を感じた次第です。
開会式での司所長様の力強いご挨拶、
御先輩の重みあるお言葉が心に響きます。
深山の景
池水の景
沼沢の景
河川の景
森林の景
野辺の景
海浜の景
3月15日は、京都の三大火祭りの一つ、嵯峨釈迦堂のお松明を毎年拝みに行きます。本堂でお釈迦さまの涅槃会法要がおわると、境内に据えられた高さ7メートルほどもある3基のお松明に火が灯されて、燃え上がり、燃え尽きて火の粉が頭上を舞います。
大覚寺伝灯学院では、1年間の規律正しい厳格なご修行を積まれる中で、授業の一環として華道を学ばれています。いよいよご卒業になられます皆様のいけばな作品が大覚寺供待に飾られました。
いずれの作品からも晴れやかさと力強さが感じられ、充実した一年を耐えてお過ごしになられたことが花を通じて伝わってくるように感じました。
ご卒業おめでとうございます、これからのご活躍をお祈り申し上げます。
3月9日。岡山司所いけばな展「つなぐ〜百年によせて〜」
日本三名園の一つ、岡山後楽園内にある鶴鳴館において開催された花展は、岡山後楽園の雄大で優美な御庭を借景に、いけばなを出会わせる趣向で、至福の時を過ごさせていただきました。
司所員全員の創意と工夫で作品を作り上げられたという達成感と和気藹々の雰囲気に満ち満ちた会場に居て、100年の歴史をこれから先へと「つなぐ」願いをヒシと感じました。
これからもこの結束力で未来が大きく開かれていかれますことを念じております。