いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

7月14日。「魔法の美術館」内覧会を拝見しました。産経新聞社主催。大阪文化館にて。

これらの映像、すべて私のシルエットです。

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いけばな✖️百段階段2017

本日、7月14日。「いけばな✖️百段階段2017」の出瓶者総会が、日本いけばな芸術協会主催で行われました。協会から、このイベントに関してFacebookで発信されましたので、掲載させて頂きます。

 東京目黒の、ホテル雅叙園東京において、5年前から毎年開催されているこのイベントは、日本いけばな芸術協会が企画協力して行われており、今年は51流派が参加されます。

2017年度は、初めて秋の開催となり、嵯峨御流は10月17日から22日まで出瓶します。

 

詳細は、公益財団法人日本いけばな芸術協会のFacebookをご覧下さい。逐次更新されます。

https://m.facebook.com/JapanIkebanaArtAssociation/

 

公益財団法人日本いけばな芸術協会HP

http://www.nihonikebana.or.jp/index.html

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「祇園祭いけばな展」7月15日から17日まで、京都 四条通りの商店街店先に各流派のいけばなが飾られます。

京都いけばな協会や商店街などが主催される、第33回 衹園祭いけばな展が、四条烏丸より衹園石段下にかけての南北の四条通りに面する商店のウィンドウで開催されます。嵯峨御流からも、京人形田中彌に出品されていますので、お祭りにお越しの際にご覧ください。

 

日時: 7月15日(土)~7月17日(月) 10:00 (15日)- 16:00(17日)

会場:烏丸より衹園石段下に至る四条通り

参加料:無料

主催者名:京都いけばな協会・四条繁栄会商店街振興組合・衹園商店街振興組合

 

お問い合わせ:TEL.075-221-2950(京都いけばな協会)

大覚寺境内を流れる有栖川。悠久の流れ。

大覚寺の境内には、有栖川という川が流れています。江戸時代の資料では、京都には賀茂、紫野、嵯峨の三ヶ所に有栖川が存在し、現存するのは嵯峨の有栖川のみとなっています。

 源流は大覚寺の北、観空寺谷で渓流は大覚寺に突き当り、一つの流は「大沢池」へ、もう一つは境内の華道芸術学院の正面を流れる「通称御殿川」となって流れ、その2つの流れは大沢池畔で合流したあと嵯峨野を南流し梅津を経て「桂川」に注いでいます。

 ところで有栖とは、荒樔(あらす)・荒瀬のことで、禊祓いを行う斎場を意味しているそうです。1)古来から有栖川は、伊勢神宮の斎宮に選ばれた皇女が身を清めた場所である斎宮(斎院)と関連があり、別名「斎川(いつきがわ)」とも呼ばれて、潔斎する場所を野宮といい、天皇が即位するたびに斎王が決められたという事です。

 野宮の場所は毎回異なっていたそうですが、嵯峨天皇の御代には仁子内親王が斎王に選ばれたときから、現在の野々宮神社の鎮座地に野々宮が作られるようになったそうです。

 嵯峨天皇の第10皇女である仁子内親王は、嵯峨天皇の即位された大同4年(809年)8月11日に斎宮に選ばれ、弘仁2年(811年)に伊勢に赴かれ、弘仁14年(823年)の嵯峨天皇の譲位により斎宮の任を解かれた御方です。1200年の昔から、有栖川が注ぐ大沢池の風景が今も昔の姿をとどめて変わらずに存在し続けているということは、どれほどかけがえのないことかと今改めて長い歴史に思いを馳せています。

水の流れは命の原点であり、水の問題は今の環境問題に直結する重要な事です。水が連綿とつながっていることで生まれる風景は、言い換えれば 水の流れが滞ってしまうと風景は壊れ環境破壊が起こったと言うことです。嵯峨天皇が御宸翰般若心経に込められた、命の大切さと平和を願う御心を、花に託して後世に伝えよと仰せられた御心が大覚寺・嵯峨御流の中に連綿と伝えられ今に至ります。

 現在、嵯峨御流では風景を連続した水の流れを主軸として自然と人の関わり合いが生み出すもの、ととらえ、「景色いけ 七景三勝」といういけばなの型を以て、身近な自然環境を守り後世に伝えて行く意義を社会に発信し続け、1200年前の嵯峨天皇の御心を伝え続けようとしています。

参考資料 http://www.kyotofukoh.jp/report393.html

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7月12日。神田外語大学で「京都学講座」の授業を担当させて頂きました。

神田外語大学と大覚寺・嵯峨御流は近年ご縁あって交流を深めてまいりました。

今までに、神田外語大学で、留学生や日本人学生に嵯峨御流いけばなワークショップを開催するほか、昨年からは神田外語大学生が大覚寺にお越しになり、参籠して朝の勤行やお寺の雰囲気を体験される中でいけばなの講義を受ける、という日本文化体験講座を実施して頂いています。今年は応募者が昨年の約三倍もあったそうで、その中から、通訳ボランティアとの調整等を経て選ばれた学生十数名が8月22日から24日まで来寺されることが決定しております。

7月12日。千葉県幕張にある神田外語大学で、大覚寺へ来られる学生への事前学習を兼ねた「京都学講座」の授業を、草津栄晋部長と担当させて頂きました。

授業の前に、神田グループ理事長 佐野元泰様にご挨拶させて頂きました。

佐野理事長様は、建学の理念である初代理事長佐野公一様のお言葉「言葉は世界をつなぐ平和の礎」を実践され社会貢献のできる人の育成に尽力されておられます。理事長様のメッセージの中で、情報機器が発達した現代において世界中の人々と本当の意味でのグローバル化、人と人とを繋ぐコミュニケーションが日本に必要になったのだと語っておられ、真の国際理解はまず、その国の本物に接し体感する事、という想いを様々な形で実践されておられます。理事長様の素晴らしい教育方針には常々敬服致しております。この度の大覚寺とのご縁が、日本文化を理解し語れる人を育てる、さらに国際理解を通じて世界平和に貢献する人材育成に繋がる事を願っております。

7月12日の授業の様子と、キャンパスに昨年新築された8号館の写真をご紹介致します。

また、併せてこちらのページも、ご覧下さいませ。

https://www.sagagoryu.gr.jp/2016/12/?cat=57

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7月12日。東京の、大正大学学長大塚伸夫先生に、ご挨拶に伺いました。

この度、大正大学客員教授を拝命致しました。大変光栄な事でございます。

7月12日に、大覚寺草津栄晋総務部長と共に大学に伺い、大塚伸夫学長様にご挨拶させて頂きました。学長様は、これからの学生には「生きる力」が必要だと思うとお話しくださり、深く共感致しました。大学の理念である智慧と慈悲の実践、また学長様の教育方針のもと、伝統文化のいけばなで貢献させていただきたく存じます。

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7月10日。いけばなインターナショナル(通称 I.I.)会長様と、第11回I.I.世界大会委員長様が、大覚寺へお運び下さいました。

先般4月12日から15日に沖縄で開催された、I.I.世界大会。嵯峨御流は、初日の13日にデモンストレーションを致しました。そのお礼のご挨拶に、7月10日に片野順子会長様と片山 健大会委員長様が、わざわざご挨拶に大覚寺へお越し下さいました。嵯峨御流理事長伊勢俊雄僧正、副理事長草津栄晋僧正、西村強甫学院長、華道課と共にお迎えし、盛大な大会の思い出話や、デモをご覧頂いた高円宮妃殿下 常陸宮妃殿下から賜った光栄なお言葉を聞かせて頂いたりと、大事業を成功裡に終えた同志のような感覚もあり、楽しい話は尽きませんでした。

また、丁度この日、片山先生にお孫さんが誕生なさるという嬉しいことが重なりました!心からお慶び申し上げます。写真は、大覚寺明智門前にて。

向かって左から、草津栄晋総務部長、伊勢俊雄総長、私、片野順子様、片山健先生、西村強甫学院長。

 

ブログのこちらのページも、あわせてご覧下さいませ。

https://www.sagagoryu.gr.jp/2017/04/?cat=57

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新種の桔梗

7月初旬。

京都嵯小倉山 常寂光寺で拝見した珍しい桔梗です。桔梗だけではありません、いろいろな植物やその園芸品種があり、特にお花のお好きな方には、このお寺の境内は必見です。

 

http://www.jojakko-ji.or.jp/

 

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天台烏薬(てんだいうやく)

image1_サイズ変更大覚寺境内、宸殿西側の庭に、非常に珍しい植物が植えられています。

その名は「天台烏薬」。

中国原産、クスノキ科、烏のように黒い実がなり、根には身体の悪い物を取り除く万能の薬効があるといわれています。2200年前中国の秦の始皇帝が徐福に命じて探させた不老不死の秘薬と言われる植物です。

 

 

「名古曽」蓮

7月5日。大沢池に、今年も「名古曽」蓮が咲き出しました。まだ水温が低いため池のほんの一角にだけ。今年最初の一輪。

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