いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

4月10日から12日。嵯峨天皇奉献花を大玄関 供待にいけます。

3月29日。午後から大覚寺大沢池をめぐる。
花と新緑を、もっとひらけとばかりに春風が揺さぶります。

4月10日から12日まで開催予定だった嵯峨御流「嵯峨天皇奉献華道祭」を、新型コロナウィルス感染症拡大への対策として中止しました。
全国108嵯峨御流華道司所及び海外支部の代表が一堂に集まって挿花することは中止になりましたが、この期間に大覚寺大玄関前と供待に執行部が花をいけます。蔓延する不安が少しでも和らぎますよう、小さくても精一杯の心を込めて!

3月23日。嵐山逍遥

いつもは車で通り過ぎる嵐山を、今日は歩きながらゆっくりお散歩しました。渡月橋から、桂川の左岸を上流へと歩く途中に、月刊嵯峨4月号でご紹介した福田美術館があります。川に沿って細くなる道をまだ奥へと進むと、右手に亀山公園への石段が見えてきます。急なルートと穏やかなルートがあり、急な方を選んで亀山公園の中へ入りました。低い山ですのですぐに頂上へたどりつきます。嵐峡が展望できるところから、素晴らしい眺望が望めます。時間によって保津川下りの船を見ることもあります。わたくしが幼い頃から遊び場で走り回っていた懐かしいこの公園は、近年NPO「小倉山を守る会」によって地道な植栽作業がなされ、より一層美しく楽しい場所になりつつあります。下りは、小倉池や御髪神社の方へ降り、常寂光寺のお庭を拝見してから、麓へと。

 

 

嵐峡の景色を楽しんだあとは、そのまま歩いて、嵯峨嵐山の、和のスパイス専門店「かみ舎楽」さんに立ち寄りました。ちょうど社長の神舎さんにお久しぶりにお会いできて、しばしおしゃべり。
このお店は、もともと神舎さんのご自宅で、嵯峨でも指折りの御邸宅。その入口とお庭とお茶室だけを残して、あとは全てリフォームされモダンなお店とカフェにされたとの事。
スパイスは色にも香りにもお味にもこだわったお洒落なもの。パッケージまで、オーナーやスタッフさんの愛情が溢れていて、ここにしか売っていない素敵なものです。
お庭に面した一隅がカフェで、美味な「山椒ソフトクリーム」を呼ばれて、とてもリフレッシュしました。

場所は、大覚寺からも、嵯峨嵐山駅からも歩いて10分〜12、3分のところです。
https://kamisharaku.com/

3月19日。大覚寺大沢池「庭湖」を巡る

3月16日から、大覚寺大沢池 銘「庭湖」は、未来にこの美しい風景を守り伝えるため、有料化となりました。
1200年以上前、この場所は嵯峨天皇様のお住まいが建てられたところです。大沢池は当時から今も姿を変えず、現存最古の庭園池です。庭内には名古曽の滝跡が残されております。ここはいわば嵯峨天皇様だけのために作られた庭であり、いま私達がその場所に入れ、同じ景色を見ることができるのは、不思議でさえあります。

3月19日から、寺内で、春季名宝展が開催されています。

3月9日。大覚寺供待の花

コロナウィルス蔓延不安のお見舞いを申し上げます。このような時も、お互いに落ち着いて、助け合って、なんとか一刻も早い収束に向かうよう頑張りましょう。大覚寺供待には、春の花々が生けられております。お花をご覧になった方が、少しでも心を慰め、活力を生むきっかけになれたらこの上ない幸せですね。

以下、NHK BS「偉人たちの健康診断」より引用させていただきます。

 

千葉大学の研究で、花をみるだけでストレスの軽減効果があると報告されています。たとえばバラの生花を見た時の心拍の変動から自立神経の働きを調べてみると、花を見ただけでストレスを感じた時に活性化する交感神経の働きが16パーセント低下。一方リラックスしたときに活性化する副交感神経の働きは15パーセント上昇したのです。自然セラピー学の専門家によると、ヒトというのは、700万年自然のなかで生きて来たんですね。人工化というのを産業革命とすることが多いんですけれども、産業革命っていうのは200~300年。進化の過程からヒトは99パーセント以上の時間を自然の中で生きてきた。ヒトの体は自然に対応するようにできている。自然に触れる、花に触れる そうすると体が勝手にリラックスしてしまうと。花をみるとリラックスするのは、人類の遠い記憶だといいます。また花は果実が実ることをイメージさせるものでもあります。花を見ると果実を連想。飢餓の不安を忘れ近い未来の幸福をイメージできたと考えられます。花には気分を落ち着かせ、幸福感を生む効果があるのです。

嵯峨御流Washington D.C.支部長の活動

3月8日。
嵯峨御流Washington D.C.支部長 Bruce wilson先生が、アメリカ メリーランド州「Dorchester Center for the Arts」において開催されるシンポジウムで、いけばなデモンストレーションとワークショップをなさいます。


Dorchester Center for the Arts
321 High Street • Cambridge, Maryland

嵐山の河原へ降りて。

2月20日。嵐山の風景をいけたいと思い、河原へ降りて見つけたものたち。
葦、立金花、ホトケノザ、天道虫。
極寒の季節でも春の気配があちこちに。

2月21日。臥龍梅をいけました。

京都市右京区役所<サンサ右京>で2月21日から24日まで開催された、右京区民美術展の審査員を務めました。
審査員も、各自の作品を展示することになっており、今年わたくしは臥龍梅をいけました。
老梅の幹が横へ張り、地に伏せたところから根を生じる様を、龍が臥す姿に見立てたもの。

2月19日。和歌山県いけばな協会展を拝見しました。

近鉄百貨店 和歌山店 5階催事場で開催された展覧会を拝見しました。
会長 岡田芳和先生、代表相談役 岡田脩克先生をはじめとして、嵯峨御流の作品を、わたくしのスナップ撮影でご紹介致します。

如月18日。大覚寺 左近の梅と初雪。

大覚寺宸殿の前庭には、平安内裏の紫宸殿がそうであったように、左近には紅梅が植えられています。初雪の降った2月18日の朝、梅は見事に咲いていて、初雪の白に映えて、それはそれは美しい眺めでした。

10月20日。松坂屋名古屋店にて、石田流花展を拝見しました。

毎年なさる流展、今年は、お家元石田巳賀先生になられての初めての花展です。

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