和歌山県いけばな協会所属の嵯峨御流作品
第36回国民文化祭・わかやま2021・きのくに花回
廊<いけばなでつなぐ文化の和>の、近鉄百貨店で11月11日〜15日まで開催された和歌山県いけばな協会展の、嵯峨御流会員の方の作品を、私のスナップ撮影でご紹介します。
前期ご出品の方のものしか写真がありませんので、後期の方の作品はご紹介できず、申し訳ありません。
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Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
第36回国民文化祭・わかやま2021・きのくに花回
廊<いけばなでつなぐ文化の和>の、近鉄百貨店で11月11日〜15日まで開催された和歌山県いけばな協会展の、嵯峨御流会員の方の作品を、私のスナップ撮影でご紹介します。
前期ご出品の方のものしか写真がありませんので、後期の方の作品はご紹介できず、申し訳ありません。
令和3年10月に大阪市内の念佛寺で開催された、
未生流大阪 興流70周年記念いけばな展を拝見させていただきました。
写真は家元新居哲甫先生の大作。
床の間の家元・副家元の御作品です。
嵯峨御流では、天皇様が催される新年御歌会始めの御題に因んだ御題花を華務長が発表して、全国の嵯峨御流門人の方々とともにいけ、お正月を寿ぐと共に伝統文化行事の意義を伝えていくことを大切にして、毎年行っています。
令和4年の御題は「窓」です。
今年作った花器は、曙をイメージしたピンクの色、そして一筋の白い線は純粋で素直な心を表しました。
窓は、外と内を繋ぐものであり、心の窓は常に素直で純粋に磨いておきたい、そのような心を花に込めましたて、来たる年には朝日が登るように、人の心も世の中もだんだんと自然に明るくなっていきますようにとの願いを込めています。
この器は、安定が良いので、嵯峨御流の4花態はもちろん、色々な使い方が考えられると思います。皆様の創意工夫の作品も拝見したいな、と思います。
国民文化祭わかやま2021の行事の中で、11月13日・14日に開催された「わかやま・いけばな芸術展」和歌山城ホールに日本いけばな芸術協会近畿地区役員10名が出品し、私も中辺路 近露の風景をイメージした作品を出品しました。
https://kinokuni-bunkasai2021.jp/event/a058/
11月1日から30日まで、大覚寺境内に飾られる、門外不出の嵯峨菊。
品種は4つ、それぞれ銘がつけられています。
「御所の秋(黄)」「御所の雪(白)」「御所の春(ピンク)」「御所の錦(赤)」。
花や葉にも細かい決まり事があり、約2メートルの高さに揃えられた数百鉢の嵯峨菊が境内や回廊を彩り、それはそれは麗しい景色です。
境内の紅葉が鮮やかなな色彩を放ち出した11月5日、NHK文化センター主催の「嵯峨天皇が愛した『大覚寺嵯峨菊』と写経」の講座が大覚寺で開催されました。
大覚寺の「庭湖館」において、私は40分ほど嵯峨菊のお話や、嵯峨天皇をご始祖と仰ぐ嵯峨御流についてお話しをさせていただきました。
ご参加のお客様から、お写真を送っていただきましたので、掲載させていただきます。
お話の後、皆様は折野僧正のご案内で非公開の正寝殿など寺内を拝観されました。そして、いよいよ五大堂写経道場では、それぞれのお思いに叶うお写経をなさいました。お写経一巻は278文字ですので書くと小一時間は必要(個人差あり)ですが、「ぎゃあていぎゃあてい」からの32文字を書写するぎゃあてい写経、また他にも仏様を写す写仏もお選びいただけます。
10月23日、24日に開催された嵯峨美術大学学園祭において、華道の授業履修生による「嵯峨御流 学生華道展」が開催された。
いけこみの22日に、ほぼ完成した120名余りの学生による120点余りの作品を拝見して、勢いと履修学年に見合った完成度に圧倒された。
とにかく、会場の一つ一つの作品が胸を張るように凛として、誇らし気で活気に満ち溢れていた。
基本花態であっても創作的な作品であっても、真摯に花に向き合い丁寧にいけあげた喜びに満ち満ちていた。
花に触れて半年の学生も、ほぼ4年間学び続けた学生も、真摯に花に向かう心は、こうしていけばなに現れてくるものなのだと、改めて思うとともに自分が励まされる思いであった。いけばなの型には思想があり、作品にはいけた人の想いがこもる。
晴々とした気持ちで会場を回り、インタビューを受け、丁度会場で出会えた人達で記念写真を撮った。うつっているのは、視察に来て下さった佐々木学長、誇らしげな学生、華道授業指導講師の先生方。写真には残せない、大勢の人達の助け、尽力、支え、お見守り、にも心からの感謝 手を合わさずにはいられない。
この華道展で、学生は何を感じとるのだろうか。花の力と調和が人にもたらす喜び、また植物という命に向き合う事で体得する慈しみの心、日本独自の花の文化、自分の専門分野×いけばな、花で場の空気が変わるという体験、などできる限りの体験を重ねていけばなを身に付けてほしい。必ず自分の専門分野にも役に立つであろうと思うから。
10/21〜10/26 あべのハルカス近鉄百貨店本館8階
近鉄アート館にて開催されました。主催は、大阪府花道家協会です。
嵯峨御流33名会員が前期2席、後期2席に分かれて合作制作した4作品をご紹介します。
後期4-1番席 出品者
立川紗智甫
白井陽甫
太口慎甫
中村敦甫
花材
ヒイラギナンテン
後期4-2番席 出品者
辻󠄀井ミカ
喜多正洲
山田宏甫
稲田秀甫
伊東美知甫
髙砂由利甫
中山妙洲
乾 記代甫
津国瑞甫
三宅奈津甫
平井喜代甫
内窪耕甫
花材
シラカバ、コノテヒバ、ユッカ、アナナス、ストレリチア、ケイトウ、ドラセナ・ソングオブインディア、タビビトノキノハナ、コキア、コルク
「第55回いけばな大阪展」
10/21〜10/26 あべのハルカス近鉄百貨店本館8階
近鉄アート館にて開催されました。主催は、大阪府花道家協会です。
嵯峨御流33名会員が前期2席、後期2席に分かれて合作制作した4作品をご紹介します。
前期4-1番席 出品者
本田博甫
三木悦甫
籾倉富實甫
惠美圭甫
堂山善甫
神崎勇甫
花材
ケイカンスギ、ピンクッション、キク
前期4-2番席 出品者
村司辰朗
吉田照甫
尾山みさ甫
和田みや甫
田島初甫
村司春峰
濱野優甫
澤田和甫
生野加代甫
土畑純峰
小森雅甫
花材
ドラセナ・ソングオブインディア、アンスリウム
午前中は講義と9作品の参考花を見ていただき、午後は各自の作品をいけてもらって各自にアドバイスの後、合評。
その後はグループに分かれて、連歌のように、複数の器に花を調和よく重ねていく試みをいたしました。そして、それぞれのグループ作品を合評しました。
人の数だけ想いは様々ですが、一つの作品に向かううちに自然に心も寄り合う。そのような体験を致しました。
「新花『花がさね』」
平成30年の戊戌の年に、嵯峨御流創流1200年を記念して創られた様式です。
嵯峨御流の全ての花態の中に流れる思想(六大、三大)と、嵯峨天皇様の人々と自然をいとおしむ大御心(いつくしみのこころ)を大切にしながら、やさしくいけられる というこころを込めて 「花がさね」という名前の新花を発表したものです。
「縁の重なりを大事に」
人は人と出会い、あるいは花と出会い、出会うところに御縁が結ばれてお互いがお互いの光輝く何かが生まれます。人も花もそれ自体は小さな存在ですが、重なり結ばれることでみなぎる力が生まれてくるものです。
「花がさねで大切にしていること」
嵯峨天皇が一輪の菊花に託された、平和を願い命を大切にしている慈しむ御心。この宇宙に縁の繋がりが網のように広がっている、そのように花の持つ線、面、色、姿が縁を結んでお互いに引き立て合い、立体を構成しながら新鮮な出会いを楽しみ花に想いを託してゆくこと。
また、空間との出会いなど、花がさねは無限に縁を広げ繋げることができます。