華道祭2023②
華道祭は正式には「嵯峨天皇奉献華道祭」であり、嵯峨御流の御始祖・嵯峨天皇様に花を献じる催しですので、全国107司所がいけばな作品をいけられています。また、大覚寺内諸堂や華道芸術学院のいたるところにも空間に合わせた大小様々な花が飾られました。
全てをご紹介できませんがわたくしのスナップ写真をご覧くださいませ。
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Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
華道祭は正式には「嵯峨天皇奉献華道祭」であり、嵯峨御流の御始祖・嵯峨天皇様に花を献じる催しですので、全国107司所がいけばな作品をいけられています。また、大覚寺内諸堂や華道芸術学院のいたるところにも空間に合わせた大小様々な花が飾られました。
全てをご紹介できませんがわたくしのスナップ写真をご覧くださいませ。
「シン・日本をいける」をテーマに、4月14日(金)から16日(日)の3日間開催されました。
まずは役職席の作品からご紹介します。
4月9日。
本能寺の花まつりにあわせて開催されるいけばな展。お親しくさせていただいているお方の作品も拝見でき、ご夫妻とその恩師ご夫妻とで記念写真も撮っていただき、楽しく過ごさせていただきました。
素晴らしいいけばなに出会えることはもちろんですが、花を通じて人に会えることが、花会の醍醐味でもあります。
4月9日まで開催されている、〜茶の湯への誘い展「春のおとずれ」〜を拝見しました。
表千家北山会館は、嵯峨御流月刊誌『嵯峨』2021年11月号<美を支える人人>で取材させていただいた、茶道表千家の美術館です。
2階、3階の展示をとくと拝見した後、2階南側のロビーソファ席では、壁一面の窓ガラス越しに京都府立植物園の緑を堪能。ロビーでお菓子とお薄をよばれて、立礼席だけは撮影が可能でしたので、撮らせていただきました。
次の催しは、「拝見のススメ〜陶磁器編〜」のようです。また拝見に伺わせていただきたいと思います。
ホテルニューオータニ大阪で、いけばなインターナショナル大阪支部の3月例会と花展が行われました。
今年はまだコロナ対策のため、留学生を招いての大々的な文化体験などは行われず、例会として中山高甫先生のデモンストレーションと、別室での会員による花展が開催されました。花展に出品したわたくしの作品を、山本佳誌枝様が撮影されたお写真をお借りしてご紹介させていただきます。
3月27日。境内は何処も桜満開です、とお写真を送っていただき、実際の桜はもちろん美しいのですが、写真の構図や背景とのコントラスト、アングルでこんなに強い魅力が引き出されることにもとても感動しました。皆様にもぜひご紹介させていただきたいと思います。
春と秋に行われる京都御所の一般公開には、皇室にゆかりのある三ヶ寺「大覚寺」「仁和寺」「泉涌寺」それぞれに伝わるいけばな流派の作品が毎回紫宸殿南庭の回廊に飾られています。
今回、青野直甫華道企画推進室室長ご指導のもと、宇治司所の先生方のご協力でいけられた作品を拝見してまいりました。参観ルートの導線も考慮されて、正面だけでなく横から見てもバランスよくまとめられた良い作品です。
特別公開は3月24日から28日まで。この機会は申し込みは不要、誰でも無料で内裏の中を参観できます。一年ぶりに拝見した紫宸殿の見事な構えと左近の桜・右近の橘に感動いたしました。
「左近の桜と右近の橘」
右近の橘は、8世紀末の平安遷都の際、紫宸殿が建てられた場所に自生していたのが起源であると伝えられ、それ以来、紫宸殿の前には橘が植え継がれ今にいたるという事です。橘は古くから日本人に親しまれてきたカンキツであり、その葉は年中青々と茂り、その実は非時香菓ときじくのかぐのこのみ(永遠に香る黄金の木の実)の伝承と結び付けられ、永遠を連想させるものとして、無常を体現させる桜との鮮やかな対比を生んでいると、解説文に書かれてあります。
https://www.kunaicho.go.jp/event/kyotogosho/kyotogosho-5haru.html