厳しい暑さが続いております。
夏の一日、集中して花に没頭していただきたく、嵯峨御流毎年恒例のSummer College☆のご案内をさせていただきます。
大覚寺内 華道芸術学院において今年は7月30日(日)に開催されます。
特別講演は竹原善生教務部長様の「写瓶・師から子(し)へ」
続いて私どものデモンストレーション「宝器七種 」をご覧くださいませ。皆様の実技は奉書いけです。お楽しみに。。。
さて、夏ならではの楽しみ・蓮をいけた作品を掲載させていただきました。蓮とヨシ、羊歯でいけた「不ニの花」。月刊嵯峨に以前載せたものです。
仏教において特別な存在の蓮は、泥水の中からすっくと伸びて高貴な花を咲かせます。咲いた花には泥に染まらず清浄そのものの姿。泥の養分を吸って大輪の花を咲かせるのだそうです。お釈迦さまはその姿から、困難を泥に例えて、泥があればこそそれを乗り越えた後には人生の大輪の花を咲かすことができるのだと説かれました。
今日はお大師様のご縁日です。大覚寺五大堂で写仏をさせていただきました。
上手下手は超越して、、、仏様のお姿が現れてくるのは嬉しい事です。
最後にお顔、眼は最後の最後に描きます。
写仏の種類は簡単になぞれるものからやや難しいもの、非常に細かく難しいものなどいろいろ種類がありますので、五大堂でお尋ねしてください。
7月15日から17日まで、御旅所の北向かいにある「十三や」さんにいけさせていただいた作品です。四条通りに面したウィンドー内の、社長の竹内様がご提供くださいました場所は、幅650奥行450高さ1800くらいの縦長のスペースです。
天井の桟から吊る事も可能と仰っていただきましたので、お言葉に甘えて駒形提灯のような形状を垂れ桑で作り、吊らせていただきました。垂れ桑の中程に、灯の見立てでヘリコニアをいけました。
暑い最中でしたが、いけこみ、メンテ、撤花のお世話になった皆様そしてお店の方のご協力のおかげもあり、無事3日間の展示を終えることができました。感謝しております。
昔から親しまれてきたこの徳利は、尾を火鉢の灰に差し込んでお酒を温めるのですって!楽しい!昔はもっと尾を長く作ったそうです。
信楽 伝統工芸士 今井廣作
7月2日。実際にモリアオガエルの成長した姿を見たのは初めてですので興奮して夢中で撮った写真です。
池に張り出した枝に大きな卵塊があり、この中には夥しい数の卵が孵化を待っているはずです。孵化すればオタマジャクシは雨とともに溶け出す卵塊とともに池の中へ落ちていく事でしょう。
平成25年発足した「日本いけばな懇話会」の今年度の総会が東京市ヶ谷の龍生会館で開催され、出席いたしました。
エントランスホールにいけられた龍生派お家元の麗しいお迎え花に、新幹線在来線を乗り継いで来た疲れが吹き飛ぶ思いがしました。
総会に続いて、KAZOO代表、企画師、八田雅也氏の心がワクワクしてくる講演を聴かせていただきました。
書家・篆刻家 瀬原加奈子様の個展「墨間仙」展を拝見に、大阪の都心にあるギャラリーThe 14th moonへ。
篆書体の字 その由来と作家のイマジネーションが織りなす、”極めて密教的な”とご一緒した方が表現された宇宙観につつまれる感動を体験させていただきました。落款の深淵でアートな世界も素晴らしいです。
ギャラリーを訪れられたなら、作品の添え書きも全て読まれて下さい。できれば作家とお言葉を交わされると、より一層深い世界に誘っていただけます。
ご案内状の文字を読み解くヒント。
この字の成り立ちは、魚と羊。ともに新しい肉でないと食べられないことから<新しい>とか<とれたての>という意味をなす字との事です。
展示は7月4日まで。
母に連れられて小さい頃から6月30日には夏越の祓のため茅の輪をくぐらせていただきに神社へ行った。
いろいろな神社で茅の輪を据えられていると思うけれど、わたくしは家からそう遠くない車折(くるまざき)神社へ。車折神社は、芸能の神様として知られていて、特にお正月は必ずお参りさせていただいている。そして家へ帰っていただく水無月のお菓子。。。
前半年の穢れを清め、後半年を元気で過ごさせていただけますようとの祈りを込めて、茅の輪のくぐり方通り左右左と八の字を描く様に回ってから向こうへ抜けると清々しい思いになる。こちらの神社では人形(ひとがた)に名を入れ、体の気懸かりな部分を撫でて納めるとお焚き上げをしてくださる。
こうして節目節目に神仏のお力を感じながら暮らしていく生活が嬉しくて仕方がない。
拾遺集より
水無月の 夏越の祓い する人は 千歳の命 延ぶといふなり
下記ブログに車折神社と茅の輪の素敵な写真がございますのでご覧ください。
祇園祭 いけばな展。嵯峨御流は「十三や」に展示します。
抽選により、今年は嵯峨御流は柘植の櫛を扱われる「十三や」さんのウィンドーにいけることになりました。
1875年創業の十三やさん。名前の由来を尋ねると、つげぐしのく(9)とし(4)を足して十三やという屋号になったそうです。楽しい言葉遊びの文化が継承されていますね。わたくしも、小さい頃から四条通りで十三やさんの前を通る時、一際印象に残っているのが、所狭しと並ぶ柘植の櫛と、細長い竹がまるで髪の様に思える照明器具です。
ぜひ、お祭りの3日間、足を運んでご覧くださいませ。
「第37回いけばな展」
~名家名流が花を競い合う、恒例ストリートギャラリー四条いけばな展~
本年で37回目を迎える夏の催事「いけばな展」が開催されます。祇園商店街振興組合、四条繁栄会商店街振興組合の共催で、京都いけばな協会所属流派が協力して、八坂神社前の祇園石段下から烏丸までの四条通のショーウィンドーをストリートギャラリーとして開催されます。
■開催期間 令和5年7月15日(土)~17日(月・祝)の3日間
■場 所 八坂神社前の祇園石段下から烏丸までの四条通
今年は宗祖弘法大師さまのお誕生1250年を迎えます。
大覚寺では、11日から17日まで毎日二座の法会とご法話が行われ、華道嵯峨御流は一週間、荘厳華一対を献花し、全国から大勢のご参拝がありました。
15日には奉祝記念奉献花法会が厳修され、心経前殿にお祀りされた花御堂の稚児大師を拝ませていただき、奉献された伝灯学院生の方のいけばなと書を拝見しました。