京都の祇園祭に協賛していけられた嵯峨御流の作品を拝見してきました
京都の祇園祭に、7月15日から17日までの3日間、京都いけばな協会所属の流派代表が、四条通りの各店舗を飾るいけばな展が開催されます。今年で第31回目になるそうです。嵯峨御流は垣花悦甫先生が出瓶されました。場所は信用金庫のウィンドウで、涼しげな暖竹や葦を用いて、景色いけがいけられていました。
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Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
京都の祇園祭に、7月15日から17日までの3日間、京都いけばな協会所属の流派代表が、四条通りの各店舗を飾るいけばな展が開催されます。今年で第31回目になるそうです。嵯峨御流は垣花悦甫先生が出瓶されました。場所は信用金庫のウィンドウで、涼しげな暖竹や葦を用いて、景色いけがいけられていました。
809年に即位された第52代天皇の嵯峨天皇様が、即位される前から嵯峨野の地を気に入られ、ここに天皇の離宮を建てられたのが後に大覚寺となりました。孫にあたる恒寂法親王様が門主となられ、以来、門跡寺院として現在に至り、境内は様今も王朝の雅な雰囲気を漂わせています。特別公開の「秩父宮御殿」は今上天皇様の叔父にあたる秩父宮様の御屋敷の建物です。大正12年に東宮仮御所の霞ヶ関離宮(現在の国会前庭)に建てられ、その後 昭和46年に大覚寺に貴賓館として下賜されたもの。今上天皇様、またご幼少の頃の浩宮様が大覚寺に御成りの折も、このお部屋でご休憩になりました。八畳座敷と八畳次の間、十畳の間の三部屋があり、建物内部は上品な色彩の花鳥の襖絵で飾られています。この襖絵は、御殿の雰囲気に合わせて、昭和46年に描かれたもので、林 司馬(はやししめ)先生ほか数名の日本画家によって描かれたものです。
京都市観光協会「京の夏の旅」HP
京都では、祇園祭が始まりました。
869年(貞観11年)、京の都で疫病が流行したため当時の国の数である66本の矛を神泉苑に立てて、悪疫退散を祈るために行われた祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)を始まりとして1100年以上の歴史があります。7月1日の吉符入りから31日の疫神社夏越祭(えきじんじゃ なごしさい)までの1か月間、ほぼ毎日様々な神事が執り行われます。
この季節には、皆様のいけばなのお稽古でも、檜扇(ヒオウギ)をいけておられる事と思います。この檜扇は、アヤメ科の植物で、扇を開いたような葉の姿が特徴です。古代、檜扇は悪霊退散に用いられたことから、怨霊の怒りを鎮めるために始められた祇園祭には特に“祭花”として檜扇が欠かせないものとされてきました。夏に橙色や黄色の花を咲かせるこの花は、お祭りの風物の一つとしてよく民家の軒先などに飾られていたのですが、昨今は少なくなってきたようです。
今年、祇園祭に檜扇をいける文化を、花卉生産者・流通・小売・自治体の関係者でつくる「京都府花卉振興ネットワーク」が各山鉾町によびかけて、33の山鉾町のうち、約半数が展示してもらうことになった、という取り組みが京都新聞で報道されました。素敵な檜扇のいけばなが鉾町の家々を飾る・伝統的な風景の復活に尽力されている活動が紹介されている誌面をご紹介いたします。
平成26年6月に成立した「花卉の振興に関する法律」が、平成26年12月1日に施行されました。日本伝統文化いけばなの花材を提供する、花卉生産者を守る国の法律です。
京都新聞に掲載の記事です
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150711000062
7月3日、大覚寺第六十世門跡片山宥雄大僧正猊下の追悼法会が、大覚寺心経前殿に於いて行われました。片山猊下御自坊の明王院・寒水寺の御住職様や檀信徒の方々はじめ、真言宗各派御重役、真言宗大覚寺派寺院、嵯峨御流華道家、大覚寺職員などにより11時から黒沢全紹門跡猊下お導師の元、法要が行われました。法要が終わり、服部精村執行長・耆宿の江頭弘勝僧正様に続いて、私も嵯峨御流を代表してご挨拶申し上げました。片山大僧正猊下の思い出は語り尽せないほど多くありますが、8年に渡る門跡のご重責の後、ご退山なさる日のお姿を忘れることができません。大覚寺玄関門でお見送りの為に長い列を作ってお待ちしていた職員の方々や私ども華道の関係者一同は、寂しさに心が詰まる思いでございましたが、門をくぐる直前にこちらを振り返られ、さっと手に持たれていたカメラでお見送りの列にむかってシャッターを切られて、ニコッと最高の笑顔で門をお出になられました。嵯峨御流門人一人一人にとりまして、猊下はいつも輝く光のような存在でいらっしゃいました。ここに言い尽くせない、心からの感謝をこめ猊下の荘厳浄土をお祈り申し上げます。
「大覚寺カフェ」ができました。といっても、インターネット上のお話しです。
ホームページをご覧ください。
(上記のホームページから一部引用させていただきます)チュートリアルの二人が、久々のオフに自転車で京都の街を散策。生まれ育った京都の良さをもっと広めていきたいという思いが高まった。でも、どうやって?
福田の趣味は料理。徳井は接客が得意。それならば京都の良さを発信できるカフェをつくろう!
ふと見ると、そこは大覚寺。その名前を借りて、大覚寺カフェはスタートした。
大覚寺カフェオープン記念イベントの様子が、このページに掲載されています。
http://news.yoshimoto.co.jp/2015/06/entry37806.php
(上記のアドレスの記事から、一部引用させていただきます。
嵯峨天皇の離宮として建立された大覚寺。1200年の歴史を誇る同寺は”いけばなと写経の寺”として名を馳せており、2018年には60年に一度となる式年事業を控えている、由緒正しき寺院です。このたび、大覚寺の”伝統と価値”をより多くの方々に感じていただくことを目的に、ウェブを中心として「大覚寺カフェ」ブランドのスイーツ
やグッズを展開することとなりました。そして、京都府出身のチュートリアルがイメージキャラクターに就任! 徳井が店長、福田がシェフを務めます。
6月25日(木)、東京・ヨシモト∞ホールにて『祝!「大覚寺カフェ」オープン記念イベント』が開催され、チュートリアル、スイーツ親方・芝田山康親方、新日本プロレスリング・真壁刀義ことスイーツ真壁さん、でんぱ組.inc・最上もがさん、「patisserie CALVA」オーナーシェフ・田中二朗さん、ピース、おかずクラブ、チョ
コレートプラネットが出演しました。
そうこうしているうちに、チュートリアルも登場。大覚寺カフェ開設の経緯について、徳井は「お寺さんは格式高いので敷居が高い雰囲気もあるんですけど、カフェにすることによってより身近に触れてもらおうと思った」とコメント。観光大使も務めている2人。「今回、初めて大覚寺に行ったんですけど、時代劇で使われている広沢
の池もあって、すごくよかった。僕らも大覚寺さんの凄さをPRするお手伝いをしていきたいですね」(徳井)と意気込みました。
(つづく)
平成30年に嵯峨天皇勅封般若心経1200年戊戌開封法会・いけばな嵯峨御流創流1200年を迎える事から、大覚寺教務部教学課と大覚寺心経会が中心となり、秘鍵大師さま(弘法大師さま)と嵯峨天皇さまのご尊像を造顕されることになりました。本日7月1日、大覚寺は写経日でございました。数百名のお写経信者の方々が参詣される中、御像が彫られる材に、ひとり一人がノミ入れを行う式典が執り行われました。嵯峨天皇さまのご尊像は、嵯峨菊をお持ちになられたお姿でお彫りになられるという事です。私もご尊像の完成を心待ちにいたしたいと存じます。
平成27年6月27日(土)、嵯峨御流中部地区連絡協議会主催「いけばな公開講座 『 華やかな平安文化の薫りをいける』」が名古屋市芸術創造センターで開催され、講師として、私と光岡道寛理事が出向しました。中部地区8司所(愛知岡崎司所・名古屋司所・岐阜司所・岐阜各務原司所・南勢司所・三重司所・敷寿会司所・上野司所)から300名の方が集まってくださいましたので、今日は皆様とともに嵯峨御流の思想と独自性を見つけ、デモでいけばなを楽しんで頂きたいと思います、また光岡先生との息を合わせた実演もお楽しみに、とお話しいたしました。芸術創造センターは大きな舞台ですので、いずれも大作で「荘厳華」「生花 体用相応」「十二律管」「香嵐渓の風景」のデモンストレーションを致しました。
「荘厳華」、幅1m の大きな花器「亀甲」(鶴翁花器を大きくしたもの)を用いて、デルフィニウム・板屋楓などを使った行花態に。「生花 体用相応」、板屋楓の大きな枝を、舞台上で生花の姿に整えて。「十二律管」は2組を用いて、伝統的な素材である楓と、モダンな観葉植物のセロームの出会いを楽しむ作品に。
最後の「香嵐渓の風景」と題した大作には、板屋楓、野村楓、赤枝垂楓、青枝垂楓、などの様々な楓を地区で揃えていただきましたので、総司所の金色の筒18本を用いた豪快な風景となりました。
花材は、地区の先生方と花年さんが実際に足を運んで選んできて下さったもの、舞台上や見えないところで大変お世話になった役員の先生方にも心から感謝申し上げ、ご報告といたします。
昭和51年(1976年)から嵯峨美術短期大学(現 京都嵯峨芸術大学)で教鞭を執られていた林 司馬先生が特集されます。この事が京都嵯峨芸術大学のHP内、トピック、http://www.kyoto-saga.ac.jp/news/27240に紹介されていました。
私もぜひ番組を拝見したいと思っています。
6月17日、いけばなインターナショナル京都支部6月例会に於いて嵯峨御流の小池一甫先生のデモンストレーションが行われました。私は残念ながら出席できませんでしたが、会員の方から大変盛会だったとお話を伺いました。頂いたお写真と併せてご紹介致します。
6月10日、いけばなインターナショナル名誉総裁高円宮妃久子殿下の御臨席のもと、ホテルオークラ東京 平安の間において開催されました。
勅使河原茜先生は、ご挨拶の中で、御尊父で草月流初代・勅使河原蒼風先生のお言葉「花はいけたら花ではなくなるのだ。いけたら花は人になるのだ」とお話しをされました。そして、ご自分の言葉で、「いけばなには、生ける人の想いや心が、植物をとおして表現されなければならない、ということだと思います」と語られ、今日のデモンストレーションが、人の心を安らかにしたり気持ち良くさせるものになるようなものにしたい、また これからの社会に向かっていけばなはどのような役割をはたせるのかということも一人一人が考えてもらえれば幸せです。と話されました。茜先生をはじめとしてお二人の講師(福島光加先生・石川己青先生)のデモンストレーションは、植物の色彩と生気がみなぎる ダイナミックないけばなでした。
最後に、第11回いけばなインターナショナル世界大会委員長 片山健先生より、2017年に沖縄で開かれる世界大会は1200名収容の会場での開催となり、皆様のご参加をよろしくとのご挨拶がありました。
<Ikebana>という言葉は、現在、世界で通用するようになりました。それはI.I.の活動や、こうして世界中に拠点を持つ流派で活躍される華道家の活躍のおかげだと思います。流派を超えて、花に思いを託し、日本の伝統文化・いけばな文化の良さを、世界の人々のために、微力でも一人一人が機会を見つけて伝えて行きたいとおもいま
した。
草月流家元 勅使河原茜先生と |