平成27年11月16日 未生流(庵家)の華展を拝見しました
未生流(庵家)のいけばな展「おうちに花を飾ろう」が西宮北口ハウジングセンターで開催され、11月16日に拝見に伺いました。
16件のモデルハウスに、前後期に分かれ150名ほどの先生方がいけられたお花を拝見して、いけばなは生活に潤いと喜びをもたらすもの、本来場に合わせ趣向に合わせるもの、その原点を現代風に提案なさった華展だと思いました。写真の作品は、先代家元佐伯鵬甫先生と、第10代当代家元佐伯一甫先生。古典花のきりりとした姿は、モダンな和室を格調高い雰囲気にし、部屋の格がぐっと上がる感じがいたしました。
京の教育「みやび」講座が大覚寺で開催され、華道を研修されました
京都府総合教育センターが主催される本講座は、京都府立の公立学校全教職員の対象の研修会です。講座のねらいは、<文化施設等の体験及び鑑賞と体験を通し、京都の歴史・伝統・文化への認識を深め、伝統や文化に関する学習等につなぐ視点について学ぶ>というもの。
平成27年11月6日(金)13時から17時まで、華道総司所において、「京の教育『みやび』講座」が開催されました。
京都府全域から70名の教職員の先生方が華道についての講義といけばな体験を受けるため 大覚寺へお見えになり、まず、大覚寺黒田知正総務部長様からのご挨拶の後、私が講演「いけばなで環境を守る」をさせていただき、続いて嵯峨御流のいけばな「盛花」を体験していただきました。
実技は、嵯峨御流の小滝悦甫主任教授・槇 信甫教授・伊東美知甫教授と私の4名で担当致しました。一日の講習が終わるまで、教職員の先生方の集中力は途切れることなく、その熱意に敬服いたしました。
そして、先生方が自ら体験されたことを基に、教育の場において文化体験を取り入れていただき、いけばな体験を通して、日本の風土について考える機会を、多くの子供達に広げ
て頂きたいと 心から思いました。
平成27年11月8日(日)、兵庫南地区連絡協議会主催「いけばな公開講座 『 華やかな平安文化の薫りをいける』」が、神戸市 兵庫県民会館で開催されました。
テーマは『華やかな平安文化の薫りをいける』。兵庫南地区の7司所(みなと司所 伊丹司所 神都司所 神戸山手司所 姫路司所 淡路司所 山陽司所 )から260名余りの受講生が参加して下さいました。地区連絡協議会 運営委員長 村上巨樹先生のご挨拶に続いて、私の講演「いけばなで美しい地球を守る」、デモンストレーションは、光岡道寛理事と私が務めました。
デモンストレーションは 3作品、はじめは、「花衣桁」です。
花衣桁は着物などの衣服をかける 衣桁をもとにして、生花を飾れるように創意工夫を凝らしたもの、元は東山義政公の御好造られたものといわれています。解説を交えながら、花を4点、飾り物を合わせて合計7つの飾りとなるようにいけました。花材は、五葉松・つるうめもどき・椿・カトレヤ・水仙。
次に、「高雄の景」、景色いけの三勝の景の一つです。京都愛宕山に連なる三尾の一つで、神護寺のある紅葉の名所として知られるこの風景は、楓 を用いて清滝川の急流に挟んで広がる峡谷を表現します。
最後に、青竹の七管筒を用いて、見事に紅葉した楓を、心粧華にいけました。
閉会の辞は地区の副運営委員長 加野華峰先生から。
いずれの作品も、光岡理事をはじめ、お手伝い下さる地区の先生方との心が合った連携プレーで、限られた時間にもかかわらずスムーズにいけることが できました。
そして、受講者の皆様からの反応も、とても嬉しく思いました。皆様に心から感謝申し上げます。
毎年秋の日曜日に、伊勢神宮で嵯峨御流中部地区連絡協議会8司所のご奉仕により、献華式が執り行われています。 11月1日、今年は上野司所と愛知岡崎司 所が献華式を担当され、私も初めてこの献華式に出仕させていただきました。
能舞台に於いて、神様にささげる厳かな献花の儀では、美しい所作の中でいけられた清々しい一対の若松に、中部地区の120名の先生方の祈りの 心が一つと なるのを感じました。 次に、能舞台から内宮神楽殿まで、120名の進列が境 内の玉砂利の道を歩きます、進列の先頭は荒木義典僧正様、続いて華務長、相談役来田仙甫 先生、師範 代表、献華者、献華従者、献華侍者、参列者(中部地 区の先生方)と続きます。 古代を想わせるような神宮杉に囲まれ、清々しい気 が立ち込めた境内は、大勢の人で込み合っていました。 この日は「朔日参り」の日、伊勢では古くから毎月1日の早朝に神宮を参拝する 慣わしがあるそうです。 そして、その大勢の人々の中を、神職の方に先導されて列が進みますと、やがて 内宮神楽殿に到着します。御神楽で若松一対を捧げ大々神楽の奉奏 がありました。 大々神楽の奉奏が終わると、内宮参拝に向かいます。四重にめぐらされた垣根の 最も外側「板垣」のご門をくぐり「外玉垣」の前でお払いを 受けた 後、一般の 方は入れない鳥居の内側へ120名全員が通されました。玉 石を踏みしめて中へ 入ると、「内玉垣」の前で拝礼。ここより内側は皇族方 が 入られる聖域であり、最も本殿に近い垣根は「瑞垣(みずがき)」と呼ばれる と教えて頂きました。 参拝を終えたあと、言葉にはできない誇らしさで胸が一 杯になり、体にみなぎる 力を感じました。この度の栄えある献華式に参列させて頂く機会 を頂いた事 に、深く感謝申し上げたいと思います。
この日、サプライズ!な幸運がありました。 一つは、神馬(しんめ)に偶然出会えたこと です。しかも、私たちの方に向かって歩いて来るという驚き。 この神馬は、毎 月1日・11日・21日の早朝に、ご正宮前に牽参するそうで す。そのため に、菊のご紋の衣裳をつけて お目見えするということで、なかなかお目にかかれない馬なのだそうです。 神職の方にお許しを得て、写真を撮らせていただきました。
11月3日、東京日本橋高島屋で開催された 華展を拝見しました。
初代家元・勅使河原蒼風先生の「草月五十則」より”いけばなは絵だという、音楽でも、彫刻でもある”
四世家元 勅使河原茜先生のインスタレーションは巨大で、激しいリズムを感じさせるものでした。
写真ではインスタレーションの全貌をとらえることはできませんでしたが 一部を掲載させていただきます。
「いけ花2015 古流松藤会展」 華展を拝見しました
東京池袋の東京芸術劇場で行われた古流松藤会展を、11月3日 拝見いたしました。
古流家元 松藤斎 六世 池田理英先生の迫力ある作品(大王松・青桐・石化 柳・梅擬・ダリア ほか) をはじめとして、古典花・現代花 いずれも気迫のこもった作品でした。
10月31日 京都嵯峨芸術大学 学生華道展を拝見しました。 101名の学生が出瓶!圧巻です
大覚寺学園 京都嵯峨芸術大学には、華道が選択科目の中にあり、1年で2単位、4年で8単位が取得できます。四年制及び短大・短大専攻科の1回生から4回生までの学生合わせて、6クラス、100名以上の学生が履修しており、華道の授業の一環として、学園祭で華道展を開催しています。
京都嵯峨芸術大学の学園祭「嵐芸祭」 が10月31日・11月1日の両日開催され、その中で『学生華道展』が行われました。華道の授業履修生101名による大華展です。場所は大学内 第六演習室。(UFOの形をした4階大教室)。1作1作、とても丁寧にいけられていて、華展全体としても調和よく構成されていて、101名の学生のパワーが凝縮されていました。会場に入って作品を見ているうちに、こちらも勇気がわいてくるような、力強い作品展だったと思います。
ご指導下さった嵯峨御流の講師9名の先生方には、準備段階から学生と一緒に苦楽をともにしてくださった事と思います。晴れの華展では、学生も交替でお客様をお迎えし、来場者には感想文を書いてもらったりして、真摯な気持ちが伝わってきました。2日間で来場者は606名もあったそうです。寄せられた感想文には、学生の若さと勢いを感じたというものから、景色いけ七景の展示に圧倒されたというもの、こんな華道展が見たかった、などなど。感涙の言葉がぎっしり詰まっていました。集合写真は、私が伺った10月31日のお昼頃、丁度当番をしてくれていた学生と、講師の先生方とで撮りました。
大学の4年間の間に、日本の伝統文化に触れ嵯峨御流のいけばなを身に付けられた方々が、これからの世界を作って行かれる事、楽しみにしております。
10月31日、11月1日の両日 京都文化博物館6階で開催された、女流京華会の華展を拝見しました。嵯峨御流の小池一甫先生が会長を務められて います。
13流派の中で嵯峨御流からは小池会長を含めて6名の先生方が出瓶されていました。秋らしい花材満載で、畳の大広間にいけばなが良く似合います。
10月30日、「いけばな閑渕流展」を福山市天満屋で拝見しました。
福山に拠点を置かれている閑渕流家元本部華展が11月1日まで福山天満屋で開催されています。
「いけばなのチカラ」というテーマのもと、迫力の家元作品を中心に、力強い造形作品を拝見させていただきました。
 家元 小川閑渕先生 |  副家元 小川万喜子先生 |
 家元嗣 小川智子先生 | |
10月27日 谷田緑甫先生担当 ベーシッククラス
10月28日 関灘知甫先生担当 ステップアップクラス
が開催されました。今回で、6回目を迎え、毎回ご担当の先生方の工夫で、ますます熱い授業をされています。私は、朝礼のご挨拶をさせていただいただけなのですが、朝から熱気満々の雰囲気です。教室は、学ぶ喜びに満ち溢れています。今回参加できなかった方は、次回はぜひ!