いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

大覚寺 観月の夕べ

9月15日から17日(中秋)の3夜、大覚寺大沢池で観月の夕べが催されます。昨年に続き今年も16日の夜に、池の水面に響く佐藤和哉様の篠笛を楽しみにいたしております。
 
大覚寺の観月は、平安時代嵯峨天皇が貴族とともに楽しまれたように、今も静かに池に映じた月を愛でるものです。
 
大沢池は平安時代、元嵯峨天皇の離宮し 嵯峨御所の庭池にして、現存最古の庭園池、天皇のお庭に入る、そのような風情の残る場所

大覚寺 霊明殿

大覚寺 霊明殿。ここは拝観順路ではないお堂です。艶のある朱塗りの美しい霊明殿には阿弥陀如来様がおまつりされています。お堂の後ろ側には華道嵯峨御流 全国司所の霊名簿が安置されていて、毎日お祈りが捧げられている場所です。
このような美しい場所で、今は亡き先輩諸先生方のお名前が残されていくのはとても有難い事です。
 
写真の「はなびら」は大覚寺の布教リーフレットのバックナンバーです。わたくしが以前、流誌「嵯峨」用に霊明殿の扉を借景に撮らせていただいた作品を表紙に取り上げていただいたものです。

東博「神護寺」展

高雄曼荼羅を拝見できたのはこれで2度目、貴重な機会でした。紫綾地に金銀泥で描かれた縦横4メートルもの両部界曼荼羅の内、後期展示は金剛界曼荼羅。そして、ご本尊の薬師三尊をあらゆる角度から拝ませていただきました。
東博 平成館2階を埋めつくす書物、絵、仏像、等の中で1箇所この場所だけは写真撮影OKとのこと。神護寺の楼門におわすニ天王。

和のあかり×百段階段2024 ~妖美なおとぎばなし~

文化財を舞台に表現する空間アート
和のあかり×百段階段2024
~妖美なおとぎばなし~
が、東京の目黒雅叙園で2ヶ月半の間開催されており、「草丘の間」は「鯉の滝登り」がテーマでした。一葉式いけ花家元 粕谷尚弘先生が出品されていて凄い迫力です。草丘の間の釣り電灯も作品に取り込まれ、見る角度によって、滝を登る勢いの鯉の両眼に感じられて圧巻!

未生流中山文甫会 会長 中山高甫先生の二人展

9月2日。神戸三宮の、さんちかホールで開催された、いけばなと写真の二人展を拝見しました。
未生流中山文甫会会長中山高甫先生、写真家の森井禎紹先生が、2023年に兵庫県文化賞を受賞されたことによる記念コラボ展との事でした。
コラボ作品のいくつかを写真に撮らせていただきました、祭りをテーマにされた写真、そのテーマに見事に合ういけばな。息のあった作品に心がときめきました。

https://www.hyogo-photo.com/news/notice/20240829.html

花器「Profile」

8月26日。嵯峨御流華道総司所「ものづくり講座」(講師:嵯峨美術大学の楠林 拓先生)を受講して、楠林先生デザインの型にジェスモナイトを流し込み製作した掛花器。
この器に「Profile」と銘を付けて愛用している。

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