5月17日。日本いけばな懇話会総会が、今年は貴船で開催されましたので、少し貴船のご由緒を神社様から発行されている冊子「氣生根」からご紹介させていただきます。
「貴船は鴨川の水源地にして、水の供給を司る神。(略)創建年代は不詳で天武天皇の白鳳六年には既に御社殿造替が行われたとの社伝が存在することから創建は極めて古いと考えられます。(略)清水の湧き出る霊境吹井を見つけた玉依姫命がここにひとつの祠を建てたのが、貴船神社の起源と伝えられています。「きふね」は古くから気の生ずる根源として「氣生根」と記され、御神気に触れることで気が満ちるとされてきました。」
「水は命の源。(略)ここ貴船川の豊かな流れは、どんなに日照りが続いても枯れることはありません。その源は、2km程の森林が豊かな水を育んでいるのです。わたくしたちの祖先は、そこに大いなる力の働きを思い、手を合わせ、神を感じた。今日の環境問題は、一人一人の心の改革が解決への糸口かもしれません」と神社のご関係の方が書いておられた一文に、景色いけ七景を通じて環境保全の心を育てることが環境問題を解決する糸口と考える私共嵯峨御流と同じ感覚を覚えました。
清流に触れられるほど近い川床(かわどこ)の涼しさは格別!
嵯峨祭の還幸祭。愛宕神社と野宮神社の二基のお神輿が御旅所を出て、5つの剣鉾や獅子舞が道を清めながら清涼寺を周りお昼頃大覚寺へ到着されます。大覚寺勅使門で神式と仏式両方の清めとご祈祷を受けたあと嵯峨の町内を周りながら嵐山まで続くお神輿の列、揺れるたび鳴り響く剣鉾の鐘の音。
わたくしの子供時分から聞きなれたこの鐘の響、身も心も穢れが祓われたような気持ちになります。
大きな辻ごとに忌竹。
5月12日に御室仁和寺様で開催された、御室流いけばな展を拝見させていただきました。
お写真は、御家元瀬川大秀門跡猊下と、小田美風華務長様のお作品です。
5月11日。桂古流様の御慶事でした。
桂古流 副家元新藤白龍先生と北岡潤子様の御結婚披露宴が帝国ホテル東京で開催され、出席させていただきました。
5月11日。「古流かたばみ会2024」華展を拝見。
東京・日暮里の天王寺で開催された「古流かたばみ会展2024」。床の間に いけられた家元大塚理司先生の作品、別会場舞台にいけられた副家元大塚理航先生のお写真を撮らせていただきました。
大塚理司家元
大塚理航副家元
I.I.大阪支部会員で、嵯峨御流の先生の出品作品です。
髙砂由利甫
伊東美知甫
5月10日。「2024いけばなインターナショナル大阪支部5月例会」と華展
5月例会は、池坊専好先生によるデモンストレーションと、マルカ彩ボブロブ様のピアノミニコンサート、ホテルニューオータニ大阪鳳凰の間は大勢のご参加でご盛会でした。
I.I.大阪支部では、他の支部も同様ですが、ほぼ毎月様々な、いけばなに因む内容で楽しい例会を企画されています。そして公用語は英語ですから、司会の方も常に英語と日本語の両方でアナウンスなさっておられます。
いけばなインターナショナル、通称I.I.は世界44カ国と地域、138支部、約7000人の会員が在籍するいけばな愛好者の会です、詳しくは公式ホームページをご覧くださいませ。
来年2025年4月25日から28日まで、5年に一度日本で行われる、第13回世界大会が京都の京都国際会館で開催され、嵯峨御流もデモンストレーションを担当することが決まっております。
お写真は、後列左端I.I.大阪支部会長高林様、タイ国総領事様とともに。同じテーブルのご来賓の皆様と撮っていただいたものです。
もう、一枚の作品写真は、別室のマンハッタンクレインの間で行われた会員有志による華展でのわたくしの作品です。
花材は、地湧金蓮、ダリア、イタヤカエデ。
奈良国立博物館特別展「空海」
圧倒的な曼荼羅空間。。。
写真の仏像は、唯一撮影が許されていてSNSもOKの、大理石の文殊菩薩像です。長安の安国寺址で出土したもので、入唐された空海がご覧になられたかもしれないと解説されていました。
5月10日(金)10時から16時まで、支部会員によるいけばな展が無料一般公開されます。ホテルニューオータニ大阪2階「マンハッタンクレイン」の間にて。
わたくしを含め嵯峨御流の先生方の作品も展示されております。お近くへお立ち寄りの際にはぜひご覧下さいませ。
写真はわたくしの作品に使う木彫の像です。
4月29日。高野山へ。
「三鈷の松」の、三葉の松を見つけることができました。弘法大師のご法力で、良いことが起こると言われる三葉の松葉とご縁があったことが嬉しい。