アメリカの、嵯峨御流北米司所のSusan Kasaさんから近況報告のお便りをいただきました。大変ご活躍で、様々な花展に出品されているとのこと。
写真は、6月にWashingtonD.C.の国立樹木園に於いて開催された、いけばなインターナショナルWashington D.C.支部花展に出品された、Susanさんの銀梅花(myrtle)五行格の作品です。
ギンバイカ英語でマートル(Myrtle)。葉に芳香があり、花が結婚式などの飾りによく使われるので「祝いの木」ともいわれます。とくにイギリスでは、1840年のヴィクトリア女王の結婚式で、ブーケにギンバイカの小枝が使われ
て以来、イギリス王室のロイヤルウェディングでは、花嫁はこの伝統を引き継いでいるそうです。
Susanさんも、コロナ禍になるまでは、毎年来日して大覚寺に参籠されて嵯峨御流の研鑽を積まれていましたが、この数年は外国からの方はどなたも来日できなくなっていましたので、
久々に頂いたお便りは嬉しく、日本の我々にとっても大変励みとなることですので、皆様にもご紹介させていただいた次第です。
お手紙の中には、嵯峨御流のYouTube「夏を感じるおすすめの祭花 檜扇」で、檜扇を祇園祭に飾る意味や、檜扇を祈り花にいけるいけ方を拝見しています。と書いてくださっていました。嬉しい事です。
檜扇は古より悪霊退散に用いられたことから、怨霊の怒りを鎮めるために始められた祇園祭には特に“祭花”として檜扇が欠かせないものとされてきましたので、その願いを込めた、一瓶の檜扇です。
15日から17日までの3日間、「祇園祭にいける」に挿花してくださった先生が、毎朝、手入れをしてくださり、檜扇の作品を写真に撮っておいてくださいました。檜扇の花は一日花で、日中に咲いて夕方には閉じてしまいますが、次々と咲き続けます。その様子を、比べてご覧ください。17日の前祭(さきまつり)山鉾巡行の日は、最も沢山の花が開きました!
7月15日
7月16日
7月17日
檜扇の出生についてはこちらもご覧ください。
https://lovegreen.net/languageofflower/p253568/
2022年07月15日(金)~17日(日)祇園石段下から四条烏丸の各店舗で開催されるストリート花展に京都いけばな協会が強力しています。
いけばな嵯峨御流は「㉔袋物・小物 俵屋」(四条木屋町南側)に挿花展示いたします。
営業時間10:00~18:00
祭花といわれる檜扇をいけています。ぜひお立ち寄りりくださいませ。嵯峨御流ホームページより、こちらも併せてご覧下さい。地図なども掲載されています。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_24341/
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_24326/
日本書芸院の広報誌にインタビュー記事を掲載していただきました。
日本書芸院の広報誌「書くよろこび」15号(4月発行)にインタビュー記事を掲載していただきました。
日本書芸院広報誌「書く喜び喜び」第15号 (2022年)4月発行
嵯峨御流ベルギー・ルクセンブルク支部からの活動報告
嵯峨御流ベルギー・ルクセンブルク支部からお便りをいただきました。2018年に創立30周年を迎えて、記念式典及び華展開催された事をこのブログにも以前書かせていただきました。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_12849/
以降、二年余り前に、降って湧いたようなコロナ禍で日本同様に研究会を開く事もままならなかったですが、ようやく以前の生活環境に戻ったブリュッセルの今日この頃だと言うお便りとともに、支部長Astrid Maton(アストリッド マトン)先生は、華道の活動を徐々に再開しておられ、先日ルクセンブルグの近代美術館から招かれて、お花を何点か活けて講演も行われたようです。その折に取材を受けられたルクセンブルグ・タイムズの、記事を送っていただきましたので、ご紹介させていただきます。
ルクセンブルクは、ベルギーの隣国であり、国際都市で、個人所得では欧州一の高所得国だとの事。
支部長のご活躍により、ルクセンブルクに於いても、嵯峨御流のいけばなが大切にしている自然を尊び慈しむ心が共鳴を呼び、いけばなを通して人々に新たな感動と喜びの輪が広がって行く事を大いに願っております。
(写真は、ルクセンブルクタイムズのインターネット記事から転載しました。)
https://www.luxtimes.lu/en/community-and-lword/flower-arranging-the-japanese-way-62ac43edde135b9236000240