自然又木の美
総司所主催特別講座「寸渡を作ろう!」が8月3日に開催されました。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_16630/
講師の西村強甫先生が、受講生のために用意された自然又木は、様々な種類の木片から先生が自ら集められたもの。
準備万端、出番を待つ自然又木の美しさ、いとおしさ!
そして人の愛情と思いは、一瓶の花を介して相手に伝わり広がって行くことを感じた講習会でした。
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Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
総司所主催特別講座「寸渡を作ろう!」が8月3日に開催されました。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_16630/
講師の西村強甫先生が、受講生のために用意された自然又木は、様々な種類の木片から先生が自ら集められたもの。
準備万端、出番を待つ自然又木の美しさ、いとおしさ!
そして人の愛情と思いは、一瓶の花を介して相手に伝わり広がって行くことを感じた講習会でした。
京都の愛宕山の頂上にある愛宕神社は、全国に御分社800余社ある、防火・火伏せの神様”愛宕さん”の総本宮です。7月31日から8月1日にかけて行われる千日詣に、お参りさせていただきました。
霊山愛宕山は火伏せの神様として信仰篤く、また、愛宕山太郎坊という天狗の神験によって開かれた修験道の山であり、神仏習合の時代までは白雲寺というお寺だったそうです。
鎮護国家を願って建てられた愛宕権現白雲寺は、大覚寺の管轄でした。
大覚寺にご縁が深いこともあり、毎年大覚寺派伝灯学院生の方や寺内職員の方々も登拝されています。
清滝の愛宕山登山口を朝8時頃に登り始めましたが、さすがに修験道の山はかなり厳しい参道です。
登る人には「おのぼりやーす」、下がる人には「おくだりやーす」と声を掛け合うのが、習わし。
その声に励まされながら私は2時間半かかって頂上の愛宕神社へ到着しました。本殿と若宮(奥の院)で参拝のあと、また2時間半かけて下ってきました。
清々しい気持ちです!
テーマは、「To The Next~伝統をミライにつなぐ~」
20日は、参加資格を問わずどなたでもご参加いただける日としました。
まず特別講演として、
「若冲・応挙・光琳“絵師たちは花にどう向き合ったのか“」各時代の文化や絵師の思想など、花に向き合ったその姿勢を解明する
と題し、嵯峨美術大学 嵯峨美術短期大学学長 佐々木正子 先生のご講義でした。涼やかなお声で、明快に特徴をお話くださり、受講生は皆目を輝かせて聞き入り、あっという間の1時間。貴重な画像も拝見できて、最後は惜しみない大々拍手で終わりました。
続くデモンストレーションは、「華道家は花にどう向き合うのか~古典・現代・未来~」
というテーマで、学長様のご講義の中にあった光琳の世界を見立てによるいけばな作品として表現しました。はじめに、尾形光琳が描いた風神雷神を舞台左右にレリーフ作品でデモ。そして舞台中央には、風神雷神屏風の後ろに、光琳を尊敬する酒井抱一が描いた夏秋草図屏風を、さまざまな花留めを用いて33種類の夏秋草の生花で表現しました。
最後のワークショップも、「箔とあそぶ」と題して、琳派を特徴づけている金銀箔を用いて、桐板に箔で模様を貼り付ける、敷板作りです。
21日(日)は、嵯峨御流会員対象とし、5クラスに分かれてのゼミナール「いけばなのDeepな世界」
を開催し、それぞれのクラスでは、花がさね、盛花、瓶花、荘厳華、生花をテーマに講師の独創的な講義および実技で、Deepないけばなの世界に浸っていただけた事と思います。
二日間の担当講師は次の5名でした。
辻井ミカ 華務長
田中喜久甫 副華務長
本田 博甫 副華務長
西村 強甫 華道芸術学院長
村上 巨樹 いけばな文化総合研究所所長