6月9日。高知へ!
6月9日、所用で高知へ。
特急「南風」の車窓からは大歩危小歩危が見えました。
高知駅から南へ伸びる、はりまや通りを走る<土佐電>から、ワシントンヤシモドキの街路樹が見えました。ハワイのような風景です!
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Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
6月9日、所用で高知へ。
特急「南風」の車窓からは大歩危小歩危が見えました。
高知駅から南へ伸びる、はりまや通りを走る<土佐電>から、ワシントンヤシモドキの街路樹が見えました。ハワイのような風景です!
京都国立博物館で、 公式キャラクターでPR大使の「トラりん」に会えました。早速ハグハグ!そしてツーショットの撮影も!!
本名は「虎形琳丿丞」だそうです。
雨の中でも、トラりんにお出迎えいただくと、テンションが上がります。京都国立博物館は、美しく解放的な空間の中で、国の宝物を、見る人に寄り添った展示の仕方で見せてくださいます。私ども見学者は心地よく知的な興奮とともに楽しい気持ちで展示を見終えることができて、ロビーに出てからも、ミュージアムショップやステキなレストラン、また門を出るまでにも片山東熊作品の建築物を眺めながら、豊かな気持ちで日常の生活へと緩やかに戻ることができるのです。
日々の生活を美しく、これが日本の美意識ではないかと、京博へ来ると改めて感じるのです。
<京都国立博物館公式HP>
https://www.kyohaku.go.jp/jp/index.html
さて、今年2019年に、「ICOM KYOTO 2019 (国際博物館会議京都大会)」が日本で初めて開催されます。9月には、世界の博物館関係者の方々が大覚寺へお立ち寄りくださるツアー企画もおありだと伺っており、御目文字を楽しみに致しております。
<ICOM公式HP>
http://icom-kyoto-2019.org/jp/
次の文章は、ICOMのホームページより引用させていただきます。
文化をつなぐミュージアム-伝統を未来へ-
Museums as Cultural Hubs: The Future of Tradition
ICOM(国際博物館会議)の大会が2019年に日本で初めて開催されます。
世界141の国と地域から、3000人を超える博物館の専門家が京都に集まります。
どこかの国の学芸員が、あなたの博物館と同じ課題に取り組んでいるかもしれません。自分たちの活動を紹介し合い海外の研究者と交流することで、これまでには気づかなかった新しい見かたや、発見があるかもしれません。
博物館をつなぐ、地域や社会をつなぐ、世界をつなぐ、世代をつなぐ、過去と未来をつなぐ…
さまざまな文化の繋ぎ役としての「博物館」の可能性を、世界各国の館関係者と一緒に考えてみませんか?
仏教の実践がサブテーマになっている「文化の探求」は様々な学部からの学生120名を対象に行われています。
6月5日に、私はゲスト講師として、伝統文化で現代の共通の問題である環境を守る、というテーマで講義をしました。パワーポイントを使い、まず2015年に国連が発表したSDG’s(持続可能な開発目標)の話から。そして、伝統文化で、自然の風景に関心を持つことが、自然を慈しむ心を育て、自然環境の保全につながるとお話ししました。
自然の風景は、山から海までの水の流れの連続した水の流れによって生み出されるという発想から生まれた、嵯峨御流独特の「景色いけ七景三勝」は、水の流れを7つに分け、それらの特徴ある水(深山の渓流から発し、山湖、小川、池、河川、海浜へ至る)の連続性を具体的にかつ美しく表現しています。しかも、この七景の捉え方で、様々な気候帯の風景も、水の流れとその地域の特徴ある植生をいけあらわせば、世界のどこの景色でもいけることができます。
このような花態が嵯峨御流に誕生した背景には、平安時代に唐風文化の興隆につとめながらも御自らは日本の風流を好み、大沢池に咲く菊花の姿に万物に等しい命の大切さと天地人の調和によりもたらされる平和の尊さを感じられた嵯峨天皇の自然観と、命は繋がって存在しているという曼荼羅の思想を伝えた空海の宗教観があります。
日本伝統文化いけばなには、仏教の深い関わり、また未来の社会に貢献できる思想が、いけばなの型として伝承されていきます。
大阪府花道家協会主催の、いけばな大阪特別展は、6月6日にいけばなの日に因んで、花道の普及の為開催されています。大阪府花道家協会所属の嵯峨御流33名の中から、立川紗智甫先生が出品されました。作品をご紹介します。
6月6日はいけばな、の日です。この日に芸事を始めると上達するという吉日とされています。近畿二府四県で、この日をいけばなの日と定めております。
この日に因んで、大覚寺大玄関の前の供待に、私方のお稽古の会「和会(なごみかい)」で挿花を致しました。
お寺のお玄関先をお花で飾らせていただける事は大変嬉しい事であると同時に、日頃のお稽古の成果を発表して、お寺へお見えになる沢山の観光客の皆さまにもご覧いただけるならば、この上ない幸せな事です。
まずは、初回6名の方々の作品が、6月6日から6月21日まで飾られていますので、お近くへお立ち寄りの際には、ご覧下さいませ。今後も、お稽古の方々に参加を募っていけていきたと考えております。
なお、この供待の場所は、嵯峨御流の方なら個人でもグループでも、いけることができますので、詳細は華道課にお尋ね下さい。
華道総司所 華道課
075-871-0073
こちらもご覧ください。
6月3日。滋賀県高島市今津町にある、標高500mの山あいの「平池」に、1万株あるといわれるカキツバタの群生地を見学させて頂きました。
水面に映る紫の陰、杉の木立の隙間から木漏れ陽が新緑を明るく照らし、さわやかな風が吹いています。ここには、景色いけ七景のいけかたのうち、深山の景、森林の景、沼沢の景、野辺の景、池水の景、の全てがあり、聖地のような風景です。
このような風景を、いけばなを愛する方々皆さんと一緒に愛でることは、この上ない幸せ。この美しく瑞々しい生命感をいけばなで表現したい!というモチベーションが大いに高まりました。
サトイモ科 テンナンショウ属 マムシグサ
毎日新聞5月24日(金)夕刊に、天皇陛下の記事。そのなかで、昨年、大覚寺で嵯峨天皇様御宸翰般若心経をご覧になられた事や、大覚寺 伊勢俊雄 宗務総長のお言葉も掲載されています。
「記事抜粋」
即位を半年後に控えた昨年10月31日、京都の大覚寺に天皇陛下の姿があった。この寺では、平安時代の嵯峨天皇が飢饉による疫病に苦しむ民衆の平穏無事を祈って写経した直筆の般若心経を守り続けている。案内した伊勢俊雄執行長は「『1200年、よく守っていただきました』と繰り返しおっしゃっていただきました」と語る。その真意をおもんぱかるに、歴代天皇の事績を通じて、国民にとって象徴天皇とはどうあるべきか、理想とする天皇像を改めて胸に刻んだのではないか。
本年も、大正大学仏教学科で、ゲスト講師を務めさせていただきます。
いつもながら美しい大正大学構内、アカデミックな雰囲気漂う教室での講義を、私も楽しみにさせて頂いています。
5月27日、米澤嘉康先生ご担当の授業で、21名の学生に「いけばなで命の大切さを学ぶ」と題して、パワーポイントを使いながら、実演を交えて講義をさせていただきました。命の根源である水の流れが、山から海まで連続して流れることにより、風景が生み出される。その風景をいけばなで表現する、嵯峨御流独自の花態「景色いけ・七景の水の取り方」を紹介して、「いけばな」は生命感の表現であることを説明しました。
飛行機の中から外を見ると、雲が海のように拡がっています。雲海に浮かぶ富士の山。とても神秘的でした。
■6月9日(日) 午後2時〜 ※小雨決行(悪天候の場合、大覚寺内 信徒会館)
■大覚寺内 心経宝塔前
小松美羽の京都初のライブイベントを開催!!
嵯峨天皇の離宮からの長い歴史ある門跡寺院の大覚寺の大沢池を背景に、厳かな中で、迫力のタッチで描きあげます。
小松美羽
1984年長野県生まれ。女子美術大学在学中に銅版画の制作を開始。
20歳の頃の作品「四十九日」の際立つ技巧と作風で賞賛されてプロの道切り開く。近年は銅版画に加えて、アクリル画、有田焼など制作領域を拡大。パフォ-マンス性に秀でた表現力で、神獣をテ-マとした作品を発表。