5月20日。二葉流家元 堀口昌洸先生のお別れの会に参列させて頂きました。
シェラトン都ホテル大阪上本町において行われた、お別れの会に参列させて頂きました。
大勢の方々による白い花の献花に囲まれたお家元のご生前の遺影からは、優しいお人柄が偲ばれます。ご冥福をお祈り致します。
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Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
シェラトン都ホテル大阪上本町において行われた、お別れの会に参列させて頂きました。
大勢の方々による白い花の献花に囲まれたお家元のご生前の遺影からは、優しいお人柄が偲ばれます。ご冥福をお祈り致します。
大阪国際交流センターで開催されたいけばなインターナショナル大阪支部第26回フェスティバルで、会員による花展が開催され、出瓶会員の中で嵯峨御流の作品をご紹介します。
当日は留学生対象のワークショップ、エンターテイメント等も行われ、盛会でした。また、各国領事館の花も展示され、インドの花を挿花担当致しました。
5月27日、28日にI.I.京都支部花展が京都市国際交流会館で開催されました。ご案内を頂いていたのですが伺えず残念でした。I.I.メンバーの中で、嵯峨御流の皆様の作品のみを、ご紹介致します。
お写真は、会員の方から提供して頂きました。
本年3月18日に82才でご逝去された、神田外語グループ会長 佐野隆治様を偲ぶ会が、東京の如水会館で行われました。遺影に献花をさせていただいてご冥福をお祈り申し上げ、会場では現理事長佐野元泰様にご挨拶させていただくことができました。
神田外語大学では、日本の文化の学びを通じて国際理解を深めるという目的で、嵯峨御流のいけばなを在校生や留学生にお教えする機会を頂いています。また、昨年からは神田外語大学の学生さんが大覚寺へこられて、いけばなや歴史を学ぶ体験をされています。交流のご縁を重ねるうちに、神田外語大学の信念である、「言葉は世界をつなぐ平和の礎」というお言葉通り、言葉の学びを通じて世界平和に貢献する人材育成に努めておられることが素晴らしい!と思いました。学生が真の学びを得るためには本物に触れなくてはならない、というお考えのもと、例えば学内には諸外国から取り寄せた本場の調度品を置かれたり、アジアン食堂「食神」という名前の本場のアジア料理を出すレストランを運営されています。神田外語学院を創立された佐野隆治様は、第二次世界大戦後に、「二度と戦争を起こさないためには、外国の人たちと心を通わせられる若者を育てなければならない。」という決意で昭和32年に神田外語大学の前身である英会話学校を設立され、その熱い信念のもと神田外語グループは常に進化し続けておられます。ご逝去の直後 平成29年3月30日、イギリスの高等教育専門誌「THE(Tmes Higher Education)」が作成された「THE 世界大学ランキング日本版2017」において、総合で46位、全国私立大学の中では11位にランクインされたそうです。素晴らしい創始者の熱い想いを受け継がれる学生が、世界平和の実現にむけ自らの力を発揮して行かれる中に、嵯峨天皇様の平和を願う心と、命の大切さを花に託すいけばな嵯峨御流が、人材育成に貢献していることを誇りに思います。
今年4月9日の華道祭にて、大覚寺最後の宮門跡様であられた有栖川宮慈性入道親王さまの150回御忌法会が営まれました。150回御忌法会の成満ご奉告のため、黒沢全紹門跡猊下、伊勢俊雄宗務総長、草津栄晋総務部長ともに上野寛永寺に同行させていただきました。慈性入道親王は10歳で大覚寺の第44世門跡と蓮華光院門跡に就かれ、密教興隆と大覚寺の護持発展につくされました。ところが、弘仁2年9月、実弟である江戸・輪王寺の第13世公紹入道親王が31歳で夭逝され、後継問題が起こり、大覚寺門跡であられた慈性入道親王に白羽の矢がたてられたという事です。慈性入道親王は10年ほどで愛する大覚寺に帰山することを誓われて、江戸へお立ちになられたということです。しかし、諸事情が重なり、やっと慶応3年10月15日の大政奉還を機にようやく大覚寺へお帰りになる事が認められた直後の11月24日に急逝、行年55才で薨去されたのです。現在、上野寛永寺輪王殿にある宮墓地にある慈性入道親王様のお墓は、今も大覚寺の方を向いて建てられている、ということです。>
大覚寺HPより、勅使門のお話しもご覧ください。
https://www.daikakuji.or.jp/about/story_chokushimon/
<公益財団法人日本いけばな芸術協会のHPより一部引用させて頂きます>
日本いけばな芸術協会は、全国のいけばな流派の大同団結により1966年に創立され、50周年の記念すべき年を迎えられました。
5月10日から17日まで、50周年を記念して東京日本橋高島屋で開催される華展は、「半世紀の夢を咲かせて」をテーマに、198流派1062名の代表作家による作品展示の他、50年の歩み写真パネル展示や子供いけばな体験が行われました。
初日10日には、名誉総裁常陸宮妃華子殿下によるテープカットで幕があき、13日には天皇皇后両陛下の行幸啓を賜わり、盛大な記念展が展開されました。
https://www.takashimaya.co.jp/tokyo/special_event/ikebana.html
嵯峨御流から20名の会員が1次から4次に分かれて出瓶しました。
第4次展の私の作品をご紹介させて頂きます。花材は板屋楓、竹の子、タビビトノキの花、百合です。
いけこみの日の15日の朝に、嵯峨のタケノコを切ってもらって東京へ運びました。
タケノコの勢い、新緑の緑滴る板屋楓に、初夏の生命感を感じて頂けましたら幸いです。
御室仁和寺に於いて開催された恒例の華展が5月13日・14日の両日開催され、14日に拝見させて頂きました。
新緑が鮮やかな晴天の日となり、世界遺産に登録されている伽藍やお庭がひときわ美しく輝く中で献華式が厳かに行われておりました。
現華務長小田美風先生、元華務長で現顧問の川井宏雄先生にご案内頂き、麗しい作品を堪能させて頂きました。
5月12日。いけばなインターナショナル神戸支部からお招きを受け、デモンストレーションをさせて頂きました。
今回は、華道総司所理事として嵯峨御流兵庫南地区を統括して下さっている、村上巨樹(なおき)先生にもデモをして頂きました。村上先生は45歳。技術も気力もお人柄も素晴らしい方で、次代の嵯峨御流のホープのお一人です。
村上先生の作品は、①真竹の五重切りにカマツカとすかし百合。②嵯峨御流が昨年発表した新型花留め「嵯峨八葉蓮」に鴫立沢楓と紫陽花で爽やかな心粧華才の花。③生花様式でカキツバタの魚道。シロバナの縦姿、紫の横姿。④今年の御題花器「野」に、珍しい八角蓮とシラン。
わたくしの作品は、①荘厳華の大作。仏前を飾る祈りの花として誕生した荘厳華は、密教の六大を花型の根本にしています。宇宙の森羅万象である「地水火風空(ちすいかふうくう)」を明確に枝で表現し、その中心をまとめるのが「識」。すなわち、宇宙は、目に見える森羅万象と精神の働きの調和の姿だと捉えているのです。この思想を花で表現しているのが荘厳華の姿です。
空(くう)の枝として用いた真竹のタケノコは、若さと勢いのシンボル。識の部分には神戸の花である紫陽花、華やかな芍薬との取り合わせで、今日お集まりの150名の皆様とのお出会いを寿ぐ花としました。②嵯峨御流の「景色いけ七景」より、神戸の風景を連想しながら、「野辺の景」サツキバイと「沼沢の景」花菖蒲を組み合わせています。身近にどこにでもある日本の美しい風景を、いけばなとして美しくいけて、人々に自然に関心を持ってもらうことは、環境保全の心を育てることにもつながると思っています③荘厳華、「そわか」をもちいて。(写真は、正面が横を向いた物しかありません。)
ご家庭でも簡単にいけていただける、嵯峨御流「そわか」に、棕櫚竹、カラー、鉄線、キキョウラン、ニューサイラン、ピンポン菊、擬宝珠の葉など。④昔から私の父と親しくしていただいていた会員の方から、この日の朝に、宇野仁松作の花器を使って下さい、とプレゼントしていただいたので、即興で斑入りツワブキとシロバナ鉄線を。父も祖父も、宇野仁松さんの花器が大好きでしたので、嬉しいご縁を感じました。
ご来賓のお一人として、東京からわざわざ臼井延子元I.I.会長様がご出席でした。臼井様とは、4月のI.I.世界大会でお世話になりましたので、再会を喜び合いました。もちろん、神戸支部の大勢の役員の方が、世界大会でご奉仕を勤められていました。
I.I.のモットーである<花を通じての友好>は素晴らしい言葉だと思います。今回のデモンストレーションでも、150名の皆様が花を見て笑顔になってくださり、改めて命の大切さや平和を願う心など、人と自然の関わり合いから多くの事を学ぶことができたと思います。いけばなは、言葉や国を超越して、花で心を通わせ会うことができる、素晴らしい交流を生むという事を、今回のデモンストレーションで改めて感じました。
舞台で共演した村上先生、助手を務めて下さった福居先生、福家先生、伊東先生、花材調達や運搬一切をお世話になった大阪園芸社の松岡さん、ほか私の教室の京都大阪の社中さんにも早朝から夜まで何かと助けて頂き感謝しています。
そして、この会にご参加下さった嵯峨御流の皆様に感謝です。最後になりましたが、会場が満員でお断りの方がいらしたそうですが、そういう方もあわせて、I.I.神戸支部の皆様、本当に有難うございました。
写真は、阿部朋也さんが撮影して下さったものです。
京都市が発行された、『京都の社寺と生物多様性』の冊子約8ページに渡り、大覚寺大沢池の動植物がマップ付きで紹介されています。私たちが普段よく目にするものや、人知れずとっておきの情報なども載っていますので、ぜひご覧くださいませ。
京都市生物多様性総合情報サイト
http://ikimono-museum.com/diversity/
から、文章を引用させて頂きます。
「京都市には森林や河川,農耕地や市街地,社寺,庭園などさまざまな環境があります。それぞれの環境には多種多様な植物をはじめ,ほ乳類,魚類,鳥類,両生類,は虫類,昆虫類,菌類などさまざまな生きものがいます。
「京都府レッドデータブック」(2002 年)によると,府内には約10,000 種の動植物(動物(ほ乳類,鳥類・昆虫類など) 約7,000 種, 植物約3,000 種)が生息・生育しており,昆虫類や菌類のようにまだ種数そのものがわかっていない分類群もあるので,実際にはさらに多くの生きものが生息・生育していると考えられています。
京都市域においては,生息・生育する動物のうち約170 種が,また,植物のうち約180 種が絶滅のおそれがある絶滅危惧種に分類されています。
http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000216660.html
京都ならではの自然環境を形作る重要な要素である社寺林や庭園の多様な生きものを紹介することで,市民や観光客の皆様が,京都の社寺林や庭園を訪問される際に,生物多様性保全にも着目していただく契機となることを目的としています。」
「遊花一日」夏期大学が7月22日(土)に、大覚寺の華道芸術学院において開催されます。
特別講師に2016年新書大賞「京都ぎらい」著者、国際日本文化研究センター教授 井上章一先生をお招きすることになりました。「嵯峨をたずねる女たち」と題してご講演いただきます、とても楽しみですね!!
「京都ぎらい」をお読みになってくだされば、京都の人なら、あるある~とうなづく部分が沢山。そして先生は、嵯峨という地名の元になる嵯峨天皇さまや大覚寺の事を書いておられます。ご講演を、乞うご期待!
いけばなは、「平安華絵巻」のテーマのもと、服部孝月理事が担当されます。デモンストレーション「源氏の恋人」。いけばな実技は「想い花・雅」です。
特別講演といけばな講座あわせて、10:30から16:00まで開催の予定です。
また、この「遊花一日 夏期大学」が行われる7月22日には、大沢池に一面に咲く名古曽蓮を愛でながら、受講者に<象鼻杯>が振舞われます。大覚寺で、優雅な夏の一日をお過ごし頂ける事と思います。
夏期大学は、総司所会員限定企画となっており、受付は6月5日(月)午前10時より、お電話またはFAXでご予約下さいませ。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_7966/
電話075-871-0260 FAX075-871-0055