派遣講師特別研修会
3月28日から31日まで、総司所に於いて派遣講師特別研修会が開催されました。私は、3日目の午後、50分間の講演「いけばなの未来」を致しました。受講された先生方の熱意をひしひしと感じる3泊4日の研修会です。
HOME > 華務長の部屋
Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
3月28日から31日まで、総司所に於いて派遣講師特別研修会が開催されました。私は、3日目の午後、50分間の講演「いけばなの未来」を致しました。受講された先生方の熱意をひしひしと感じる3泊4日の研修会です。
JR阿波池田駅から程近い、三好市池田総合体育館 サブアリーナに於いて、26 日・27日の両日、記念華展が開催されました。テーマは「遊山」。館内一杯に、地元の宝である、素晴らしい風景や歴史的な場所を大小様々な作品で表現されていました。特に大歩危峡と四国三郎はダイナミックな作品です。館内ロビーではいけばな体験教室も併催され、2日間で200名を超える大盛況だったそうです。屋外には沢山の出店(三好市特産品・食事)、ミニかずら橋・ミニわらぐろ・三つ叉も展示されてとても活気のある催しでした。
地元のケーブルテレビがこの華展の紹介をされ、また観光協会のホームページにも掲載されていました。
http://miyoshicity-kankokyokai.or.jp/archives/14084
青空が広がる佳き日、大阪美術倶楽部に於いて開催された御室流大阪支部華展を拝見しました。支部長田島一翠先生のご指導のもと、素晴らしいお迎え花は金屏風の前に据えられた大広口にいけられた燕子花八つ橋の景です。会場では、御室仁和寺御門跡立部祐道猊下が御巡覧中でしたので、ご挨拶させて頂きました。
小田美風華務長先生に、会場をご案内頂きながら、田島支部長様が設営にお心尽くされたお話しなど伺い、ゆっくりと楽しませて頂きました。
昨年、和歌山市から文化奨励賞を受賞された岡田芳和先生の個展が、3月20日・21日の両日、和歌山市指定文化財「湊御殿」で開催されました。格式ある大名屋敷別邸に相応しい重厚な生花や文人華などの伝承的作品、ステンレス花器に和紙を関わらせた軽やかで美しいモダンな作品などを堪能させて頂きました。
御殿の御庭にも桜などの作品を展示され、暖かく雲一つない快晴のこの日は、松の名園と山を借景に、絵のような風景でした。
隣接する国指定文化財「養翠園」の広大な庭園も散策、紀州徳川家お膝元の風格を感じさせていただけた佳き日でした。
🔴華展「はなまんだら」
4月8日(金)〜10日(日)10:00〜16:00 (最終日は15:00まで)
🔴嵯峨天皇奉献華法会10日10:30〜12:00
🔴親子いけばな、ワークショップ
9日 10:00〜12:00(申込書をご覧下さい)
場所 〒616-8411京都市右京区嵯峨大沢町4
大本山大覚寺内 旧嵯峨御所華道総司所
TEL 0758710073
東京目黒雅叙園、百段階段において、3月15日から5月15日まで、週替わりで日本いけばな芸術協会の協賛により、各部屋に様々な流派のいけばなが展示されております。圧巻です。
わたくしは、3月16日に拝見してまいりました。1階ロビーと、エレベーター前のみ、写真撮影可。一葉式いけばな、粕谷明弘先生と粕谷尚弘先生の作品を掲載させていただきます。
https://www.sagagoryu.gr.jp/4935-2/
このページもご参照下さいませ。
東京 表参道にある、青山ダイヤモンドホールに於いて開催された記念華展で、私は流代表花席(1800×900)に「野辺の景」をいけました。花材は、枝垂柳・浦島草・桜草・菜の花・貝母・蕗の薹・撫子など。
また、I.I.東京支部会員で嵯峨御流の6名の方も出瓶されましたので、作品写真をご覧ください。3名の方は御題「人」花器を使って下さいました。他の3名の方は桜の連作です。
1時半からのワークショップは、各国大使夫人方をはじめとして先着30名の方々に対して行われました。全員に、まずいけばなについての10分程のレクチャーを私が担当させていただきましたが、I.I.は公用語が英語、習う方もほぼ全員が外国語圏の方々です。続いて、三流派に分かれての実技。嵯峨御流のテーブルには10名の方を7名のメンバーが、ほぼマンツーマンで御指導。その中には、先日大覚寺にご来訪下さった、ラトビア共和国大使夫人と、ウルグァイ大使夫人もおられ、大覚寺は素晴らしかった!大好きですとお話しして下さり嬉しく思いました。
ワークショップでは、皆様大変熱心に、またとても上手においけになり、花には、言葉や国境を越えて人と人をつなぐ力があると思いました。I.I.のモットーである<花を通じての友好>を実感したひとときでした。
平成28年3月13日(日)、京都北地区連絡協議会主催「いけばな公開講座『華やかな平安文化の薫りをいける』 」が、京都府綾部市の綾部市中央公民館において開催されました。
サブテーマは、「お雛さま・丹波のひなまつり」。京都北地区の7司所(丹波司所 橋立司所 舞鶴司所 丹円司所 福知山司所 久美浜司所 綾部司所)から230名もの方が、遠方からは貸切バスで参加して下さいました。
丹波にはうっすら雪の降るところもあった寒い日ですが、中央公会堂のホールは皆様の熱気で、暑いくらいです。
京都北地区連絡協議会運営委員長 岡本和甫先生のご挨拶の後、まず私の講演「美しい地球を守る・嵯峨御流景色いけ七景三勝」をお話しさせていただきました。
続くデモンストレーションは、田中喜久甫いけばな文化綜合研究所所長と共に。
舞台上には、大きな雛壇の設え。幅奥行きとも1800mm、高さは背丈よりも高い雛壇を、地区の先生方が手づくりで作って下さいました。
デモンストレーションでは、まず「嵐峡の景」、続いて「十二律管」。「十二律管」は、嵐山の風景のもとに なっている、桜と松で構成し、「嵐峡の景」との連作としました。
続いて、地区の皆様が持ち寄られた御題「人」花器を用いて、花でひな飾りを表現しました。
開会式での岡本委員長のご挨拶の中で「京都北地区の春は遅くきます、それで旧暦でお雛様を飾ります。丁度今日の3月13日はぴったりだなと想いました」と仰ったように、ちょうど季節にふさわしいテーマとなりました。
最上段は「そわか」を用いて男雛・女雛。2段目は「御題『人』花器」を用いて三人官女。
五人囃子は、五人の奏でる音を十二律管で連想していただくことにして、3段目には右大臣・左大臣を「御題『人』花器」に。お殿様の日傘や御履き物を持つ仕丁は、同じ3段目に、総司所好み十二律管 「奏」を用いて。
最後に、舞台右端に御所車をいけて、完成といたしました。
前日の準備には、寒い中を地区役員の先生方が遅くまでお付き合いくださり、とても有難く思いました。舞台は、大勢の人が心を合わせて作り上げるものです。いける人、支える人、運ぶ人、などなど。関わる人の和の力・これが舞台の成功を導きます。今回の舞台は、舞台を支える方、そして230名の会場の皆様も一体となれた、温かい心が通い合うような雰囲気でとても嬉しく思いました。
一般社団法人いけばなインターナショナル(通称 I.I.)は、生け花の精神と芸術性に深い感銘を受けた米国人エレン・ゴードン・アレン夫人(Mrs. Ellen Gordon Allen)により、「花を通じての友好」をモットーに、1956年に東京に設立された国際的な文化団体です。国籍も所属流派も多様な会員が、当初20数名で発足した組織が、今日では、全世界50数ヵ国および地域に161支部が設立され、会員数7600名を数えるまでに発展いたしました。日本国内には、札幌、仙台、東京、埼玉、鎌倉、信濃、名古屋、大阪、神戸、京都、広島、福岡、沖縄の13支部があり、登録会員は2000名に達しています。
会の運営は、会員のボランティア活動を主体とし、国際法律事務所の助言、国際会計事務所の監査を受けて健全に行われています。(以上、I.I.ホームページより引用)
名誉総裁は高円宮妃久子殿下でいらっしゃいます。「Ikebana」が世界共通の言葉になってきたことは、I.I.の御功績だと思います。嵯峨御流も、創立時より関わらせて頂いております。
今回60周年を迎えられる東京支部は、TFC(Tokyo Founding Chapter)と称し、各国大使夫人や名誉会員を含む700名をこえる会員が、活動しておられます。
創立60周年記念華展は東京都内の青山ダイヤモンドホールB1Fにおいて、3月16日(水)11時~19時30分までの間、1日だけ開催されます。11時にオープニングセレモニー、終日バザー「White Elephant Sale」があるそうです。私も、この度出瓶致します。入場無料催しですので、お近くへお越しの際にはお立寄り下さいませ。
嵯峨御流では、全国109司所に所属する師範以上の方を対象に、華道芸術学院で学べる制度があります。
暖かく快晴の3月6日、大覚寺内に建てられている華道芸術学院に於いて、毎月1回日曜日に開催されている「自然塾Bクラス2年間・Cクラス2年間」の修了式に出席いたしました。卒業証書・本所講師及び本所副講師資格の授与式と、4年間の皆勤賞・精勤賞贈呈も行いました。
自然塾B・Cは、1日に2花態の実技と伝書講義を受けるので、かなり充実した内容になっています。習う方もややハードでしょうが、講師の先生方にとっても、授業の準備や段取りは大変エネルギーが要る事なのです。
しかし、講師は常に温かく懇切に忍耐強くご指導下さり、こうして皆様が満足された表情で卒業式を迎えられました。卒業された方は、このまま日曜日に行われている自然塾Aクラスに進むか、他の曜日の専修会へ進級していかれます。 全国10地区に、華道芸術学院地区専修会が、設置されています。嵯峨御流の師範以上の資格を持っておられる方は、まず所属司所へお尋ね下さい。
この日の卒業式の写真がとれませんでしたので、3月6日の大覚寺の風景を掲載させて頂きます。
大沢池をバックに五大堂観月台に立つ、刀剣乱舞の「膝丸」は女子にモテモテ!今日も大勢のファンが並んで写真を取っていました。