2015年9月24日(金)、嵯峨小学校3年生約90名が、「お月見」について服部執行長様からお話を伺うため、大覚寺へこられました。
嵯峨小学校のHPをご紹介いたします。
服部執行長様は、ご自分で紙芝居のように映像を大きく伸ばして子供たちに示しながらお話しされましたので、小学生はもその服部執行長様の優しく楽しいお心遣いに触れて、お話しに引き込まれるように聞き入っていました。後ろからそっと私も拝聴いたしました。
文章及び写真は嵯峨小学校のHPから転載させていただきました。
http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=110402
観月の夕べについてお話をうかがいました
大覚寺で,真言宗大覚寺派宗務庁服部精村宗務総長様に観月の夕べについてお話をうかがいました。水面に映った月を愛でる珍しい会であることをお教えいただいたり,ススキとハギをその場で生けてくださり,まんまるのお月様もお団子も出してくださいました。とても楽しく勉強させていただきました。
今年、9月25日~27日まで一般公開で開催された大覚寺観月の夕べをご紹介いたします。
三大名月鑑賞池、大覚寺大沢池において、龍頭鷁首船から池に映る月を愛でる風流で雅な催しが「観月の夕べ」です。毎日18時30分から僧侶方による声明が捧げられ、27日の中秋名月の日には満月法要で月天に祈りが捧げられました。観月台では3日間を通して庭湖会の先生方による立礼の御茶席があり、おいしいお薄をよばれられます。
私は25日と27日に大沢池に参りました。暗闇と静けさのなかで五感が研ぎ澄まされる感覚がとても新鮮で、心がすーっといたしました。声明の音が響く頃、天空の月と、池に映る月の間にもう一つの月が水面をゆれていて3つの神秘的な月に見とれながら、見事な中秋の名月を拝みました。龍頭鷁首船から優雅に月を愛でるも楽し、また池畔の赤い宝塔前に設えられた緋毛氈の床几で杯を交わしながらの観月も一興です。
27日は、犬鳴山東條様とそのご友人のプラントハンター西畠清順様ご一家と一緒に楽しませて頂きました
竹内香邨先生は、昭和24年、大覚寺内にできた「嵯峨書道学院」院長を勤められた御方です。
先生亡きあと今も、お社中様方は集って修練に励まれ、竹心書道会を主宰し「竹心会」という展覧会を毎年開催されています。
9月26日、京都文化博物館6階で行われた展覧会を拝見いたしました。正面に竹内先生の「寿」の色紙が懸けられた会場には、嵯峨御流の華道師範でもいらっしゃる現在の会長大西文甫先生ご指導により、お弟子さん方がいけられた荘厳華や景色いけなどの心のこもったお花が飾られており、和気藹々とした素敵な書展でした。
2015年9月5日~2016年2月14日まで、兵庫陶芸美術館開館10周年記念企画として、市野雅彦さんの陶器の展覧会が開催されます。創造的な丹波焼の可能性を探りながら独自の造形を創りあげていらっしゃる市野さんは、平成5年華道総司所において開催された第一回「花の陶展」で大覚寺賞を受賞された作家でもあります。
展覧会の案内状と、華道総司所蔵 市野さんの作品を掲載いたします。
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「花神往来 ~嵯峨・大覚寺の花々~」北岡清写真展 開催
いけばな嵯峨御流の月刊「嵯峨」の表紙を飾った花々の写真展が開催されます!写真家 北岡清さんが撮影されたものです。北岡さんには、毎月月刊嵯峨「智恵に学ぶ」の私のいけばなを写真を撮って頂いていますし、表紙以外にも 研究会いけばな講座など沢山のページをお世話になっています。肉眼で見るのと、写真にした時の構図はかなり違うので、葉一枚の扱いでも北岡さんから的確なアドバイスいただいて、私はいつもいろいろと教えていただいています。
会期 9月1日~29日 10時~19時(最終日は6時まで)
場所 わに平ギャラリー都千本 JR湖西線和迩駅前 平和堂和迩店2階 ☎ 077-594-5298
9月17日、18日、華道総司所において、ゼミナール「盛花」「瓶花」が開催されました。
17日は盛花で、田中喜久甫いけばな文化綜合研究所所長の担当。18日は下村久仁甫副所長による瓶花。私は、17日の朝礼で受講生の皆様にご挨拶をいたしました。ゼミナールの教室には皆様の熱気が感じられました!
いけばなインターナショナル 大阪支部例会に出席しました
9月18日、草月流の石川青葩先生のデモンストレーションでした。85歳でいらして、益々活発にクリエイトされておられます。作陶歴50年で、今日のデモンストレーションの花器は全てご自作の器です。
ご来賓 韓国総領事夫人ご臨席の元、I.I.のモットーである「花を通じての友好」を実践するこの例会には、120名ほどの会員・ゲストが参加されて華やかな催しでした。
ツーショットの写真は、草月流 石川青葩先生と。
9月12日、大阪市内「たかつガーデン」に於いて開催された家元華展を拝見させて頂きました。大阪府花道家協会会長でもいらっしゃる、家元 新居哲甫先生の作品と、副家元 新居淳甫先生の作品のお写真を、お許しを得て掲載させていただきます。
9月13日、兵庫北地区連絡協議会いけばな公開講座において、講演とデモンストレーションを行いました
爽やかな快晴の平成27年9月13日(日)、兵庫北地区連絡協議会主催「いけばな公開講座 『 華やかな平安文化の薫りをいける』」が、兵庫県立三木山森林公園音楽ホールでで開催されました。サブテーマは『響き合う風景』。兵庫北地区の5司所(播南司所 北播司所 但馬司所 西播司所 ひかみ司所 )から多くの参加者でホールは満
席となりました。地区連絡協議会運営委員長 林田桂甫先生のご挨拶に続き、講師紹介(服部孝月華道企画推進室長と私)の後、講演「いけばなで美しい地球を守る」、デモンストレーションへと進行しました。
デモンストレーションでは、一部を除きほとんどの花材を地元産のものをご用意いただいていました。おそらく流通には乗らないような、おもしろく曲がった大王松などなど、地元の先生方のご尽力ご厚意をひしひしと感じます。まず「景色いけ 河川の景」花材は躑躅・紅葉・シャガ・立ち日陰・小菊・岩。続いて「十二律管」柊南天と
百合。最後は『響き合う風景』と題した大作を、バッハのゴルトベルク協奏曲の調べに乗って、助手の先生方全員でいけていきました。花材は青竹・大王松・椿・棕櫚の葉・パンパス・鶏頭・アンスリウムなど。
フィナーレで、音楽ホールの舞台背景のカーテンが開かれると、外の森林公園の風景がガラスを通して現れ、参加者の皆様の心といけばなと初秋の三木山の風景が響きあう 素敵な瞬間となりました。
地区の役員の先生方に心から感謝申し上げます。
朝夕、虫の音が響き、秋らしくなってまいりました。9月の月刊嵯峨に掲載した作品は、文人盛です。早秋の実りの数々を、大振りの手付き籠に盛ってみました。熱帯ア
ジア原産の「くわずいも」は、食べられないお芋です。古い伝説に、弘法大師が修行で空腹に苦しんでいたとき、農夫に山芋を下さいと頼んだが、焼いた里芋を農夫が「食えない芋」と偽って、弘法大師に差し出さなかった。その芋は本当に食べられない「くわずいも」となって野生化したと言われています。このようないわれのある「くわずいも」ですが、お芋に見える部分は茎で、アロカシアの一種、成長が早く存在感のあるお芋の部分とみずみずしい葉は、いけばな花材としてとても魅力的な植物です。花屋さんでは、成長が早いくわずいもは、「出世芋」と呼んで開店祝いや事務所開きのプレゼントとして縁起物にされているとか。
月刊嵯峨9月号の門跡猊下のお言葉は「忘己利他(もうこ りた)」門跡猊下のご法話は次のとおりです。
「『忘己利他』これはわが国の天台宗の開祖である伝教大師最澄の言葉です。私たちには、他人のために何かをしてあげたい、困っている人に救いの手を差し伸べたいという気持ちがあり、それが利他行です。しかし、私たちが利他行をしても、相手がそれに感謝してくれないと失望し、時には相手に腹を立てたりします。親切にしたがた
めに相手を憎む羽目になってしまうことがよくあります。
最澄は、布施をするには、『三輪清浄の布施』でなければならないといっています。三輪とは布施を構成する三つの要素で、第一に施者の心が清浄であること、第二は受者の気持ちで、布施を受ける人がこだわりのない気持ちでいること。第三は施物で、布施で施す物が清浄であることを指します。この三輪の中で最も大事なことは、施者
の心なのです。無我の心で施しをすべきで、それが『己を忘れる』ことだと言っているのです。己を忘れたとき、相手に対して清浄な布施ができるのであり、それこそが慈悲なのです。」
花材 くわずいも 仏桑花(ハイビスカス) 鹿ケ谷南瓜 南瓜 茄子 瓜 ズッキーニ 獅子唐